現役官僚おおくぼやまとの日記

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

官庁訪問について一問一答形式でこれまでのまとめ

なんと、月間PV10000突破……

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これは驚きました。

というかちょっと焦る。

初級を脱出したレベルらしい。

広告を貼ったら数千円儲かるらしい。

絶対やらないですけどね、副収入はまずい。

ebloger.net

 

さて、少々更新をサボっていた間に、

国会が終わり、霞ヶ関にはひと段落感が漂ってまいりましたが、

一方で公務員志望者の皆様の戦いが近づいてきたというわけでもあって。。

 

気がついたら、2chにマジレスシリーズが記事の大半を占める状況になっていて、ブログ全体として非常に見づらくなっているので、

これまで書いたことを簡単にまとめてみました。

なので、これまでの記事を読んでくださっていた方には、新情報はありません。

時間ができたら、本番までにもう少し踏み込んだことも書いてみようと思ってます。

 

 

 

1. 学歴差別はあるのか

kasumigasekipeople.hatenablog.com

ここに少々書きましたが、結局は、

「特定の省庁では東大生が優遇される」という噂の王様がありますが、これは、その役所に訪問に来る総学生に占める東大生比率が高い、という事実が大きく影響しているに過ぎません。人事院は各省庁の大学別訪問者数を公表すべきだと思ったりもします。

これに尽きる。

問. 学歴差別はあるのか

答.

○ 訪問者に占める各大学出身者の比率にかなり偏りがあるため、内定者についても結果的に偏った状況にある省庁が多いのが現状(これは否定できないし、否定するのは逆に不誠実)。

○ なお、筆者の個人的な見解を述べれば、

 実際、周囲に志望者仲間が少ない等の理由で、準備の段階で多少不利があるかもしれないが、出身大学の多様化は多くの省庁が設定している目標であり、原石を見つけようと血眼になっているはずなので、目にとまるように頑張ってほしいです。

 

 とりあえず、試験に合格したら学歴の亡霊から解放されてください。当ブログは試験についてはボロクソに(無くせとか笑)言う傾向がありますが、なんだかんだで、割としっかりできた試験ですし、簡単ではありません。それを突破した段階で、自信を持ってよし。

 

2. 試験の順位は関係あるのか

kasumigasekipeople.hatenablog.com

こちらに長々と書いてありますので(我ながらなんて読みづらい記事なんだ)、どうしても気になる人は読んでみてください。

そんなの読んでる暇ないという方は、下記の要点を抑えればOK

 

問. 試験の順位は官庁訪問の成否に関係あるのか

答.

○ 因果関係は無い

○ なぜなら、上位合格者を優遇する強い理由がない

○ もしかしたら相関関係はあるかもしれない(官僚になりたいという強い気持ちを持つ人が、そうでない人よりも長い時間を試験勉強に費やし、結果的に順位が上がっているという現象があるかもしれない(未検証)))が、順位が下位だからといって内定が取りづらくなっているわけではないので、「昨年の○○省の内定者は順位が良かったらしい」とかいう噂は気にしたら負け。

 

なお、官庁訪問直前にもっともやってはいけないことは、

発表された順位を見て訪問する省庁を変えることです。

順位が良かったから財務省にチャレンジしてみよう、とか

順位が悪かったから経済産業省は諦めよう、とかそういうことです。

断言しますが、ロクなことになりません。

唯一意味のある順位の使い方は、

仮に順位が良かった時にそれを自信に変える、というぐらいです。

プラセボ効果ですね。

行きたいところ回ってください。

 

なお、先日後輩から衝撃的な話を聞いたのですが、

順位が悪かったところ、予備校の先生(アドバイザーみたいな?)から、○○君はその順位では▲▲省は難しいかもしれないから、訪問の順番を変えたほうがいいかもしれない、というアドバイスを受けたらしい。

自分の人生に責任持てるのは自分だけですからね。

 

3. 説明会行ってないけど訪問して大丈夫?

 

おそらく、下記記事が多少答えになっています。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

あるよね、そういうこと。

試験も終わって時間ができたから各省のことを調べ始めたら、今まで全く興味がなかったところが面白そうに見えるという。

官庁訪問は権利なので、気にせず行ってください。

就職後に、やっぱあっちの方が面白そうだったなぁとか思ってもどうしようもないので。

 

問. 説明会に行っていないことは不利になるのか

答. 

○ マイナス点がついていることはない

○ 一方で、採用担当者から見ると、「今までなんで来てくれなかったんだろう」という自然な疑問が浮かんでしまうので、それにきちんと答える必要はあるのではないか。

○ 本番、周りの学生がすでに顔なじみになっていて、疎外感を感じるようなことがもしかしたらあるかもしれないが、それを気にし始めたら負け。

 

 

4. クールビズについて

 

いいよ、クールビズで。暑いもの。

行ってみたらわかるけど、上着着てたら執務室で明らかに浮きます笑

 

問. クールビズで行っていいですか?

答.

○ いいです。暑いです。

○ ただ、たまに、意味不明にエアコン効いてる部屋があったりもするので、不測の事態(なんか偉い人との面接がセットされるとか)への対応も踏まえ、上着持って行くことはオススメします。着てる必要はないけど。

 

5. 2クール目から行っても採用されますか?

 

答. 

○ これは省庁によるからちゃんと調べた方がいいです。

ここにも多少書いてます。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

 

6. 学生生活でこれと言って特筆すべきエピソードが無い

 

プレゼン次第です。

だいたい、東大生だろうがどこ大生だろうが、学生生活に大した差はないと思いますよ。あとは感じる力とかプレゼン力(りょく)の話です。濃い学生生活を送ってようと、そこから何も得ていなかったら意味ないですし、何かを得ていても、それをうまく伝えられなかったら無しに等しいですから。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

問. 強めの学生時代エピソードが無くて困ってます

答.

○ トーク次第です。

○ 「学生時代何をしてましたか?」「何もやってません」はさすがにまずいでしょう

○ 結局、学生時代の何かしらの経験に紐つけて、面接官が時間を割くに値する興味深い話をすればいいのです。

 

 

7. 既卒は不利ですか?

 

この人は卒業してから今までの間何をしていたのかな、という素直な疑問に対して、うまいこと答えられなければ不利でしょうし、納得のいく説明ができれば問題ないんだと思います。

これは、既卒だからどうこうというわけではなくて、基本的に面接を受ける人は各種の質問に対する説明責任を負っているわけで(例えば志望動機)、その答えるべき質問が事前に明確になっている、と捉えればいいと思います。

 

問. 既卒は不利ですか?

答. 説明責任をしっかり果たしてください

 

7-2. 社会人は不利ですか?

 

基本的には前項の既卒問題と同じで説明責任が生じる質問がいくつもあるわけですが、それに加えて、経験者採用等の窓口もある中で、新卒の採用窓口に混ざるということは、また一からスタートするということになるので、その点についての考えもまとめておいた方がスムーズに面接が進むと思います、というかどこかのタイミングで絶対に聞かれるはずです。

 

問. 社会人は不利ですか?

答.

○ 説明責任をしっかり果たしてください

○ 自分は、数ある採用の窓口の中で、この枠組みがもっとも適している、という説明を準備しておくことをオススメします。

 

8. ワークライフバランス

 頑張って少しずつ改善しようとしてますが、やはりまずい箇所が多い、正直申し上げて。ただ、(ごくごく一部を除いて)、我々は季節労働者というか、やばい時期とそうでない時期があって、365日おかしなことになっている部署は少ないと思います。

 官僚が自分のやりたい仕事であれば我慢できる水準、ということだと思います。

 構造上、どうしても「我が社は従業員の満足を一番に考えています」という状況には未来永劫なりませんのでね・・・、公僕ですから

 

問. ワークライフバランスはどうなのですか

答.

○ 時期と部署によります。

○ 人にもよります。

○ お世辞にも、整ってるとは言えないので、職業選択においてワークライフバランスを最優先している人は、今からでも遅くはないので考え直した方がいいと思います。

 

ここでちょろっと書いてます

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

 

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<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf