現役官僚おおくぼやまとの日記

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

2020まとめ 働き方改革からトイレットペーパー事件まで

 

早いもので、色々あった2020年も終わってしまいますね。

今年もお世話になりました。

 

霞が関ツイッター界隈に限って話すと、今年は一気に盛り上がりを見せた(内容的にも人数的にも)1年だった気がしますが、私はあまり参戦できなかった気がします。

一方、それとある程度トレードオフになってるわけですが、仕事の上では色々とステップアップできた年でもあり(ただ残念ながら言えない話ばかりなのだ)、かなり充実しておりました。

 

さて、ブログからだいぶ遠のいてしまいましたが(私、元々はツイッタラーというよりはブロガーだったのです)、自宅で時間ができたので、何か書いて1年を終えようかなと思います。

 

題材はたくさんあるのですが、今日は、1年を簡単に振り返るということで、今年1年のツイートの中から、人の目についた回数が多かったものを取り上げて行こうと思います。

年間通してランキングを出すことができなかったので、四半期ごとに行きます。

 

1-3月

 

いきなり重たいのがきましたね……

こういう、いわゆる電凸は、想像以上に仕事進まなくなりますので(本当に、各課ギリギリの人数でやっているのです)、是非お控えいただければ……

※もちろん、必要な問い合わせもあるのは知ってます。

 

 

この時期、だいぶ荒れてますね……

中の人たちも普通の人間です。

そう言えば、最近、霞が関中の人ツイッターアカウント、激増してません?

むしろ、「中の人アカウント」を名乗る人がこんなにも多い業界って他にあるんだろうかって思うぐらい。

 

こんなのばっかりランキング上位に来るのだが、この企画は果たして大丈夫だろうか。

 

 

あった。トイレットペーパー無くなる現象。

そして私の家からも一瞬無くなった(が、主に職場で済ませることで乗り切る)

 

あの時期買いだめたトイペがまだ家に残ってる人、いるだろうなぁ……

 

 

4-6月

 

 

このブログで大昔から私が言っているのは、

「皆さんは公務員の雇い主です」

ということなんですが(奇しくも、某事件で命を落とされた方の口癖は「僕の雇用主は国民」だったとよく報道されてますね)、理屈の上ではそうだとしても、距離は遠いし、一つ一つの仕事がどう役に立ってるか非常に見えづらいので、雇い主として、従業員が辞めていくことがどういうダメージあるのか、よくわからないんですよね。

正直私にも、明示的にこういう悪影響があります、とは言い難い。

じんわりと影響が出てくるんだろうなと思います。

 

 

 

これは、最近の話題で言うとデジタル庁の設計においても、とても大事な論点じゃないでしょうか。

 

 

 

荒れ具合が頂点に達してた時期ですね。

DMも質問箱も大変なことになってました。

 

SNSやってると、世の中のストレス蓄積度、みたいなのがわかるようになりますね。

 

 

7-9月

 

 

この上司は先日ついに、テレワークを実行しました。

 

 

これはこの機会に声を大にして言おう。党の名誉のためにも言おう。

(全部ではないですが)持ち込みが無くなりました。デジタル化されました。

 

この業界も変わっていっています。

 

どうも、古い、遅れてる、という情報ばっかり世に出るバイアスがある気がする。

その方が記事にもなりますしね。

 

10-12月

 

 

キャリアがどうのこうのって、一度ちゃんとまとめたいんだけど、

役所によっても事情が異なるし、どうも気合が追いつかない。

 

 

内閣改造以後、働き方改革の話が加速しましたね。

最後に一言

働き方改革ってのはいくつかのレイヤーがあると思っていて、

 

ファックスをメールにしましょうみたいな、ツールの変革の話と、

国会に無駄が多い、みたいな仕事の仕組み自体を考える話があるわけです。

 

特に後者について、議論の仕方をもうちょっと変えられないかなと思っていまして、

 

 

 

 

国会でいうと、質問通告が遅いのなんのという話がよくありますが、

あれは別に本質じゃないと思うのです。

 

国会とは何をすべき場所なのか

 

をちゃんと詰めるべきです。

役割をきちんと定めて、その上で、それに最も適合的なやり方を考えないといけない。

今は、国会の役割、を尋ねたときに、答が人によって千差万別だと思うんですよね。

 

国の方向性を定めるため与野党(の党首)が議論する場。

 

仮にそうだったとしたら、行政あんま関係ないですね。むしろ接触してはいけないぐらいだ。

 

法案を審議する場。

 

仮にそうだったとしたら、法案を提出してから審議までに相応の時間を取れば、前日深夜まで質問が入らない、みたいなことはなくなりますね。

 

日程闘争の場。

 

まぁこうなってるからおかしなことが多発するのですが、建前上そんなことは言えないんですね。

大体、おかしなことが起こる原因は、建前の向こう側にあるリアルな事情、にあるわけで、そこから目を背けてしまうと、むしろマイナスな結果を生んでしまいます。

 

この手の話、注目が集まってきている気がするので、

この機会を捕まえて、ぜひ、もう一歩進めた改革ができるように、自分もやれることをやろうと思うのでした。

 

 

 

あー、なんか、真面目且つ微妙に暗い話ばっかりになっちゃったなぁ

 

 

ちょっとだけ近況報告をしましょう

 

このブログ、始めたのがもう3年も前ぐらいになりまして、当初は官庁訪問情報なんかを垂れ流していたのですが、

それを見て入ってくれた人たちがもう早ければ係長さんになったりするのですね

先日その一期生?さんからDM頂きまして、ようやく仕事がわかってきましたと。この1年は頑張りました、ということでした。ありがとうね!

 

私は最近、受験情報、官庁訪問情報の供給からは手を引いてますが(なんせ私が受けたの何年前よ、って話だし、若手のツイッタラーなりブロガーさんなりも増えてきてるようだから、お任せします)、若い人とか志望者さんは引き続き見てくれているようなので、ありがたいことです。

最近は、プロフィール欄に21入省、とか書いてあるフォロワーさんをちらほら見かける気が。

 

あとは最近は、中途とか、いろんな形でパブリックセクターに出入りすることもできるようになってきましたので、デジタル庁だけではなく。

 

それに、税金で働く仕事である以上、全く無関係な人はこの国に一人もいないはずですので、是非私たちの業界に一人でも多くの人々が興味を持って頂ければ、(声を上げなくても)そういう視線があるだけで絶対に影響が生まれますから、

来年もいろんな形で世の中と接していければと思っております。

 

 

大変な時代ですが、みんなで頑張りましょう

 

良いお年を!

 

 

そろそろ年越し蕎麦の具材を買いに行くかぁ

 

 

Twitterやってます。

twitter.com

 

質問箱もあります。匿名で質問できます。Twitterでお答えしています。

※ちょっと疲れたのでお休み中です。

peing.net

 

 

<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf