官庁訪問を振り返る (2) Q.待合室が東大生ばかりで不安です
kasumigasekipeople.hatenablog.com
これの第二弾です。
上記リンク記事に詳しく書いていますが、
「官庁訪問をどう突破するかの裏情報教えます」などというものではなく、
私が面接させていただいた方に対してその場で色々とフィードバックした内容についてブログ化しています。
1. Q.待合室が東大生ばかりで不安です
蓋を開けたらやっぱり東大生が多くて不安です、ということでした。
訪問日とかにもよるんでしょうし、省庁ごとに程度の差はあると思います。
頭では、最後は実力勝負であることはわかっていても、いざ来てみると周りはどうも東大生ばっかりっぽくて、みんな仲よさそうに話してて、アウェー感を覚えてしまった、ということのようです。
2. 学歴をどう考えるか
kasumigasekipeople.hatenablog.com
このブログでも学歴については何度も取り上げて来たので、やっぱり気になる方はとりあえず過去記事を検索して頂くのが良いと思います。
それから、終わってから、「結局学歴だったとしか考えられません」というご質問もいくつか頂いたいのですが、
繰り返しになりますが、「学歴のせいで落とされたのか」という問いは難しいです。人間には色々なパラメータがあって、その1パラメータにすぎませんが、なにぶんこの国では比較的目立ってしまうパラメータであるということが問題をややこしくしています。
仮に、採用担当が学歴を全く気にせずに選んだとしても、落ちてしまった人の中に「自分がダメだったのは学歴のせいだ」と思われた方がいたとして、多分その疑念を100%取り去ることは、採用担当本人が説明したとしても、できないと思います。
なので、もはや「考え方」「気の持ちよう」の問題なのかなと思っています。
(これは採用戦略ではなくて、受ける側の話をしています。私が転職活動で面接を受けるときに抱える問題と同じです)
学歴が問題だったということに着地してしまうと、その後の成長が止まってしまうと思うのです。
私が転職活動で面接落ちまくった時に、あーやっぱり(自分という人間そのものではなくて)役所の人間は民間では使えないと思われてるんだな、という結論に落とし込んでしまうと、自分の成長に対してのフィードバックが無くなってしまうと思うんですね。俺じゃなくて今の職場が悪いと。そして気がついたら役所でしか生きていけない人間になるのではないかなと。世界は広いのに。
もちろん、学歴も実力のうちの一つ(正確に言えばシグナルの一つ)だと思うので、そこまで込みで自分に対してのフィードバックにできる、というのであればそれは良いと思います。
3. 現場では、むしろ強みと捉えるべし
という長い目線での話も面接で何回かさせて頂きましたが、 短期的なアドバイスとしては、
(地方出身者だったので)むしろ東大生にはわからない地方ならではの問題に着眼して、自分がやりたいことをアピールしてみたら?
と申し上げました。
地方出身者ではなくても、要は「自分にしか話せないこと(できないこと)」で勝負できる人は何をやらせても強いですよね。
4. 今何ができるか
これから官庁訪問を控える人はこの問題に対して何ができるかというと、王道のやり方としては、「(学歴なんて気にならなくなるぐらい)実力をつけて勝負する」ということに尽きると思います。
厄介なのは、「(大学を)入り直した方がよいでしょうか」というご質問で、これは何ともお答えづらいです。
後顧の憂いを残さない、という発想に立つならば、実績がたくさん出ている大学に入り直した方がいいのかもしれませんが、そもそも学生時代を通じて志望が変わることはよくありますし、入り直したとして100%うまくいくとも限りません。
あとは、人それぞれの性格にもよる気がしています。
「やっぱり入り直しておけばよかった・・・」と気になってしまう性格の人は多分その方がよいんだと思いますし、割と切り替えが早いタイプの方はそんなことしなくてもよいと思いますし。
あと、これは面接やっていての感想ですが、
面接させていただく方々の中には本当に色々な方がいらっしゃいますが、やっぱ当たり前ですけど、東大生だけど何やりたいのかよくわからない学生さんよりは、 東大生じゃなくてもちゃんと霞ヶ関でやりたいことがあって熱意を持っている学生さんの方が良く見えますよ。
次回以降はこんな感じで続く予定です。
(3) Q.○○省の方が評価は高いが、第一志望はここなんです
(4) 自分の見せ方がわかっていない
以上です
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最近完全に消化不良になってますが、回答率80%を目指します。
<おことわり>
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また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。
(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf