役人が仕事を減らすということ-プレミアムフライデー-
今日はプレミアムフライデーですね!!
官庁周りでは
中央官庁、実施に温度差=「帰れない」「中途半端」の声 (時事通信) - Yahoo!ニュース
というニュースになってましたが、
だから言ったじゃないですかー笑
kasumigasekipeople.hatenablog.com
やはり財務省の方は・・・、お疲れ様です。
まぁ普通に考えたらそうですよね。
予算やってますからね。
個人的には、中途半端って言われてもいいからやってみればいいと思っています。
どうしても仕事って増えていきますから。あれ?これっていらなくね?という疑問を常に持ち続けるためにも、早く帰るためのイベントがあるのはそんなに悪いことじゃないと思います。(あれ、水曜日は全省庁定時退庁日だった気がするけど、あんまり実現できてない・・・?まぁいいか)。
今日はせっかくのプレミアムフライデーなのでのんびりしたいですが、今日思ったことを少しだけ。
「お役所仕事」という言葉はもはや一般名詞として使われるようになっていますが、霞ヶ関=中央省庁のお仕事は大きく分けるとこんな感じかと思っています。
1) 国会関連業務
2) 予算・税制改正要望等
3) 法令改正作業
4) 法律等で定められている仕事(統計・公表資料の作成)
5) 新たなアイデアの企画立案
機会があれば、そもそも、霞ヶ関の仕事とは何かについて書きたいと思うのですが、今日は「仕事を減らす」という部分に絞ってみます。
ざっくりいうと、上記のうち1) 〜 4)は役人の力ではなかなか減らせません。
1) 国会関連業務はそれこそ今日のように、プレミアムフライデーでも帰れない人がいることから明らかです。
2) 予算・税制改正要望等、3) 法令改正作業 については、これはそれぞれの作業において効率化を図る余地はあると思いますが、そもそも季節性が強い作業です。予算・税改であれば夏から年末にかけて大忙しですがそのあとはそうでもないですし、法令についても、年末にかけて中身を考え年明けの通常国会に出していくと。
1)の国会も、当然ですが(基本的には)国会が開いている時だけの話になりますので、季節性の高い労働ということになります。
これらの作業はピークを迎えている時は、定時退庁なんてもってのほかです。別の意味で「9時5時」の世界になります(この場合の5時は朝の5時です。役所では「29時」とか言ったりします)。
ですので、プレミアムフライデーというのはちょっと相性が悪そうです。
オフシーズンにはうまくいけばそこそこ固まった休みが取れそうですが。
4)ですが、これが減らしづらい。統計や白書等、公表することが決まっている作業はやらないわけにはいきません。また、政策評価等の作業も、決められたフォーマットを埋めるのは結構手間だったりします。(この政策評価については、多くの霞ヶ関の住人が疑問を抱いている気がしますが、それはまた別の機会に)
毛色は少々異なりますが、各種の許認可もこれに近い性質がある気がします。ただ、地方の出先機関で処理が終わることも多いです。
そうすると、減らせるのは 5) 新たなアイデアの企画立案 ということになっちゃうんですよね。
例えば、Uber(アプリでタクシー呼べますみたいな似非Uberじゃなくて本物の)を日本でも実現したいんだけどな〜、みたいなことをゼロベースで考えるのは、1〜4が終わった後になることが多いです。そこで帰れ!と言われてしまうと、そのような新しいアイデアや、企業の皆様から持って来ていただく様々な要望に向き合う時間がなくなってしまうのですよね。
役人はどうせセンスがないんだから、そんなことしなくていいんだよ!というのであれば、それはそれで一つの国の在り方だとは思います。
正直、自分でも、どちらがいいのか答えは出ていません。
仕事を減らすって、なかなか難しいんですよね。
もちろん、一つ一つの作業の効率化を積み重ねることで改善されますし、私が社会人1年目の時よりもだいぶ良くなったと思います。
そんな呟きでした。
次のプレミアムフライデーは早く帰れるといいなぁ