現役官僚おおくぼやまとの日記

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

【国家総合職】 試験前頑張れスペシャル 人事院面接の注意点

 

どうも国家総合職の2次の筆記試験が今週末で、それに続いて人事院の面接もあるらしい。

そして、当ブログのアクセス解析をしてみたところ、なんと6割以上の方が18-24歳という衝撃の結果が。これはどう見ても公務員志望の学生さんですよね〜。まぁそういう記事ばっかり書いてるからこういうことになっているんだと思いますが。政策関係の記事はどうしても書くのに時間がかかって下書きに溜まってます笑

 

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 というわけで、顔は見えませんが、このご時世に国家公務員を志望してくれていて、且つ、このブログを読んでくれている皆様のために、人事院面接(人物試験)のことを思い出しながら、その攻略法・注意点について書いてみましたよ。

 

 

 

1. 人事院面接(人物試験)

1-0. 大原則「普通にやってください」

 普通に部屋に入って普通に受け答えをして普通に出てください。

 多分、色々練った志望動機を喋るのに精一杯だったり、面接マニュアルを実行するのに必死だったりするのだと思いますが、普通じゃなくなっている人が結構います。

 人事院の面接は、それで採用が決まる面接ではないのです。AとかBとかいう評価は結構運ゲーだったりします。1000人のアイドル候補者の中から1人を選ぶための面接だったらインパクト勝負になるでしょうが、今回は違います。人事院面接では、A評価を狙うあまり緊張してしどろもどろになったり、奇をてらってわけのわからないことを喋って変な子扱いされるぐらいなら、普通にやって普通に帰った方がいいと思います。

 

 よく聞かれる質問とかは、本とかブログとかたくさんあるでしょうし、そちらを参考にしてくださいな。

1-1. 聞かれたことにちゃんと答えてください

 面接では、面接官から質問されるので、それにちゃんと答えてください。

 

 ・・・。

 

 「ナメてんのか!!」って思った人が多いと思いますが、これが驚くことに、「聞かれたことに答えられない」人が本当に多いのですよ。

 [例1] 聞かれていないことを喋る

 志望動機を聞かれたのに、自分の尊敬する人の紹介をして終わる。  

 [例2] 答えにたどり着くまでが長すぎる

 志望動機を聞かれたのに、自分の生い立ちストーリーが止まらない。

 

 結構いるんです、聞かれたことに答えていない人が。

 

1-2. 相手の様子を伺いながらそれに対応してください

 

 面接マニュアルに「相手の目を見て喋りましょう」とか書いてあるんだと思いますが、それだけだと意味ないです。まぁ下向いて喋るよりはいい気もしますが。

 あ、多分もう次の質問したいと思ってるな、と思ったらさっさと今のトークを打ち切ってください。それでも延々と話し続けると、コミュニケーションがうまく行かない人だなぁって思われてしまう可能性があります。

 

 就職後、上司に説明するときも同じです。

 私も100%できてるわけではないので、偉そうに言える立場ではないのですが。

 上司がものすごく急いでいる感じで、手渡した資料もすごい勢いで読んでる時に、一番上から順々にちんたら説明してたら、「悪い後にして!」って言われて、死にます。

 そういう時は、背景とか関連法例とかはすっ飛ばして、

 「色々書いてますけど要するに課長にご判断いただきたいのはここで、AだとこういうメリデメがあってBだとこうです。Aはこの点で困りそうなのでBでいきたいと思いますが」

 これだけでokです。

 

1-3. シャキッとしてください

 

 見た目です。

 面接官は聖人君子ではありません。悲しいかな、人間は、かなりの判断を視覚に頼ってしまいます。全力で「ちゃんとしてる感」を出してください。

 人物「試験」となっていますが、これは修士論文や博士論文の口頭試問とは違います。口頭試問は、前日徹夜で風呂には1週間入ってなくて、髪は脂ぎってるし、そもそもなんか臭い、みたいな状況でも、教授の質問にちゃんと論理的に答えられれば通ります。人事院面接で同じことをやったら、うーん、まぁギャップで攻めるという作戦もなくはないですが、私はあまりオススメしません。

 身だしなみだけではありません。振る舞いもです。どっちかというと振る舞いの方が大事かも。身だしなみは言わなくてもみんなしっかりしてますし。

 ちゃんと背筋を伸ばして座るとか、

 足ぶらぶらさせないとか、

 キョロキョロしないとか、

 そういうことです。

 

 細かすぎてうざい。さすが公務員試験、評価項目が前時代的。

 とか思うかもしれませんが、そういうことじゃないんです。別に「キョロキョロしたら2点減点」なんてことにはなってないですし、面接官も明確に意識はしていないと思います。

 ただ、今回述べた要素はいずれも、面接官の潜在意識みたいなのに働きかけます。それが最終的なジャッジに効いてきます。

 だいたい、人と10分お話しして、それをAからD(で合ってる?Eまであるんでしたっけ?)に分類するなんて、結構難しいじゃないですか。もちろん、恣意性を排除するために客観的な評価項目を作っていると思いますが、結局人の判断なので、最後は「印象」です。

 ボクシングの判定だって、結局は「なんかこっちの方が押してたな」っていう印象ですし、それと似てると思います。

 おそらくみなさん、色々と面接対策をされているんだと思いますが、意外とこういう部分が抜け落ちている可能性があるので、少し考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 本当は筆記試験のことも書けたらよかったんでしょうが、今の形式とかよくわからないし覚えてないので、下手なことは言わないようにします。

 

 

 それではみなさん頑張ってください!

 

<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)