若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

【官庁訪問】 直前スペシャル 〜準備&心構え〜

今年の国家総合職試験の合格発表があったらしいですね。今日だったか。

(なぜ気づいたかというと、アクセス数が激増していたからです。そしてリアルタイムで増え続けている。焦る。)

www3.nhk.or.jp

 

そして、東大の合格者が減ったらしい。

これはドラゴン桜ありえますよ。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

 

やっぱり、

官庁訪問 順位」「官庁訪問 席次」

で検索して、こちらの記事をご覧になった方が多いらしいです。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

こちら、ブログを始めたばかりの記事で、非常に読みづらくて申し訳ないです。

 

合格発表があった今となっては、合格された方は、それだけでもう資格を満たしてるんだから、順位が悪かったからって訪問省庁を変えたりする(人気と言われている省庁を避ける)必要はないよ、ということだけが言いたい。 いい加減、順位発表するのやめればいいのに。発表するから無駄な憶測をうむので。順位なんて出されたら誰だってきになる。

 

さて、官庁訪問についてはもっと色々書きたいことがあったはずなのですが、やはり終電帰宅がデフォルトになっている仕事をしながら片手間でブログというのはなかなかしんどい部分がありまして、気がついたら直前の週末になっていました。

2chにマジレスシリーズは結局最後まで追いつかなかったですね・・・。

 

今日は長々と書く気力も時間も無いのですが、ちょっとアクセス数にびびったというか、この週末、かなり多くの志望者の方に見られることが予想される中で、今のこのブログの状態は中途半端な気もするので、お伝えしたいことを簡単に書いておきます。

 

 

 

1. 直前にすべき準備

1-1. 改めて志望動機を考える

 試験というものがあるとどうしても、合格するまでは試験突破が最大の目標になってしまうこともあると思います。

 改めて、そもそもなんで国家公務員になりたいのかね自分は、というのを整理しておくのは必須だと思います。その心の整理は、仕事を始めてからも意外と支えになってくれたりします。

 これ、考え始めると「それって民間でもできないか?」とか、無限ループに陥ってしまいますが、そんなに時間があるわけでもないですし、原点に立ち返って、志望するに至ったきっかけとか、そういう話を散歩でもしながら思い出すといいと思います。きっかけは自分だけのエピソードトークですからね。志望動機を作り上げるために考えられた志望動機ってのは、皆似通っていて聞くの退屈だったりすることもありますし。もちろん練るのは必要なことですけれども。

 まぁきっかけが「安定した仕事に就きたいから」とかだと辛いですけれども笑 それは多分仕事が始まってから持たないし。

 

1-2. 改めて志望省庁を考える

 ゼロベースで、省庁を選んでみましょう。志望者は選ぶ立場にあるのです、このタイミングでは。

 色々なアプローチがあるでしょうが、一つのやり方としては「総理になったつもりで考える」というものです。あなたが総理になった時、どの分野が問題を抱えていてどう改善したいと思いますか? この分野のこの問題が足を引っ張っていて経済が良くならないから、こう改善したいとか。そういうことを考えていくと、この省に入りたいんだというのがスムーズに説明できるかもしれません。

 まぁ考え方の一例です。

 

1-3. 省庁のことを調べてみる

1-3-1. パンフレットを読む

 まずは採用パンフレットをご覧になるのが良いと思います。訪問者向けに色々書かれてますから。基本的にどこの省庁もHPからダウンロードできるはずです。

 もし時間があるなら今までそんなに興味がなかったところのものも読んでみるといいと思います。

 人事院のホームページに、各省庁の採用ページへのリンクまとめとかあるんですかね。

 基本的には、パンフレット読むぐらいでいいと思います。これ以降書くことは、時間余ってやることねーよっていう人向けです。

 

1-3-2. 白書を読む

 公務員受験の世界ではよく言われているみたいですが、正直、そんなにオススメはしないというか・・・

 費用対効果が悪いというか、とにかく長い

 行政官としては、あれ、書くのにかなりの人的時間的コストを投下しているので、読んでいただけるのは非常に嬉しいのですが、まぁ、本当に行きたい省庁の分ぐらいでいいのではないでしょうか。

 注意点としては、別に、中身を詳細に覚えたりする必要はないので。中身についてクイズ大会があるわけではありませんから。

 むしろ、その省庁が抱えている課題を把握したり、その業界の最近の情勢を知ることに重きを置いたほうがいい気はします。

 

1-3-3. 最近(ここ1年ぐらい)のニュースを見る

 今はニュース検索という便利なことができるので、省庁の名前を突っ込んで検索かけて、ここ1年この省庁はどんな政策を実現してきたのかというのを知ると、より仕事のイメージが湧くと思います。

 まぁ省庁によっては不祥事ネタばっかり出てきてテンション下がるかもしれませんが、別に365日不祥事ばかりやっているわけではありませんし、真面目にアウトプットを出している部門もあるわけですから、ニュースは見ておくと役に立つと思います。

 

1-3-4. 審議会を眺めてみる

 いよいよマニアックになってくるので、万人にオススメするものでは全くないのですが、仮に興味のある政策を発見し、「なんでこんなことやったのかな」と疑問を持ってしまった場合、その省庁に設置されている審議会の議事録を眺めてみるというのは一つの解決方法です。

 アウトプットだけではなく、その結論に至った議論を眺めることができます。

 中には審議会を経ずにどかーんと政策を打ち上げるケースもなくはないですが、法律を伴う場合はかなりの確率で審議会というステップを経ています。どの審議会がどの法案とリンクしているかは素人目に把握するのは結構難しいですが、ニュースを検索すれば「○○審議会の報告書を踏まえ、来年一月から始まる通常国会に■■法案を提出する予定」とか書いてあるはずです。

 当然、これやっとかないと落ちる、とかいう話ではないですからね。あくまで、もし興味を持ってしまった場合、の話です。

 

1-3-5. 財務省の予算を見る

 いよいよ超マニアックですが、意外とオススメなのがこの方法で、財務省が提出している予算案の情報を眺めることです。 

 平成29年度予算政府案 : 財務省

 「各予算のポイント」という項目があると思います。

 ここに全省庁の予算がわかりやすくまとまっています。もちろん予算を伴わない政策もありますけれども、とりあえずここを見れば、その省庁、ひいては国全体が、平成29年度に何をしたいかわかるわけです。(その全体網羅性が、財務省の強みの一つでもあると思います)

 

1-3-6. 設置法をチラ見する

 こうなってくると暇つぶしの領域ですが、一瞬で終わるので、やってみては?

 各省庁には必ず「○○省設置法」というのがありまして、そこにその省庁の目的が書き込まれています。

 

[例] 文部科学省設置法

(任務)
第三条  文部科学省は、教育の振興及び生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成、学術及び文化の振興、科学技術の総合的な振興並びにスポーツに関する施策の総合的な推進を図るとともに、宗教に関する行政事務を適切に行うことを任務とする。
2  前項に定めるもののほか、文部科学省は、同項の任務に関連する特定の内閣の重要政策に関する内閣の事務を助けることを任務とする。
3  文部科学省は、前項の任務を遂行するに当たり、内閣官房を助けるものとする。

 

 まーどこもふわっとしたことが書かれているわけですけれども、行政は常に法律に縛られており、省庁の活動は究極的には全てこの任務を達成するために行われているわけで、自己分析とか省庁研究とかに没頭しすぎてしまい、なんだか視野狭窄に陥りそうになった時に、設置法を読んで、そもそもこの省庁が存在する意義、を確認しておくと、役に立つかもしれません。

 それに思わぬ発見があったりもしますし。文科省って宗教に関する仕事もあるんだ・・・みたいな。

 

1-4. 官庁訪問体験記を読んでみる

 

 色々不安でしょうから、「官庁訪問 体験記」とかで検索して出てくる記事を眺めておくと精神安定剤の効果を果たすのではないでしょうか。

 ただ注意点としては

 ・省庁によって官庁訪問のスタイルはまるで異なる

 ・同じ省庁であっても年によってスタイルが異なることが往往にしてある

 ということであって、まぁ参考程度に眺めておくといいと思います。

 

1-5. その他諸々準備

 

 もはや私が書く意味はありませんが、

 一度始まってしまうと、毎日朝から夜まで面接があり一週間があっという間に終わってしまいますので、持ち物とか服とか、そういう準備をちゃんとしておくといいと思いますよ。

 

2. 官庁訪問本番中の心構え

 なんといいますか、そんなに簡単なものではないということは重々承知した上で、志望者の方を勇気付けるために書いております。

2-1. 強い気持ちを持つ

 始まってしまえば、もうそこは勝負です。

 自信持ってください。

 自分が落とされて誰が通るの?ぐらいの勢いで。

 弱気でいるとどうしても、受け答えがハッキリしないし姿勢も悪くなったりしたり、いいことないんですよね

2-2. 浮き足立たない

 雰囲気に飲まれないようにという。

 特に、周りにあまり知り合いがいなかったりすると、アウェー感を猛烈に感じてしまい、なんだか自分の居場所ではないような気がして、頭が回転しなかったりしますが、1年後にはそこが自分の職場になるわけですから、下見に来てやったぐらいの気分でやればいいんです。

2-3. 相手が聞きたいことをちゃんと把握する

 人事院面接の記事で書いた気がしますが、どの面接でもちゃんと受け答えをしましょう。ちゃんと受け答えをするというのは、相手が聞きたいことは何なのかをきちんと把握するということです。意外とできない人が多いです、社会人であっても、私自身も含めて。

 特に面接という場面では、どうしても言いたいことが先行してしまうのですが、まずは相手の話をちゃんと聞いて、この人は何が知りたいのかを把握してから話し始めるのが大事です。基本こそ重要。

2-4. 官庁訪問を通じて成長する

 学生さん(もちろん社会人の訪問者の方も含みます)は、官庁訪問を通じて驚くほど成長します。

 これもまた、学歴とか順位が関係ないよ、という話の論拠の一つですが。

 一つの面接から多くを学び次の面接に生かしていく、ということを意識するだけで全く違ってきます。一省庁内に限った話ではなく、他の省庁の面接で聞いた話も含めて色々考えを深めていく中で、志望動機が固まっていくということもあると思います。

 意外と盲点なのですが、官庁訪問中の変化もまた当然評価要素の一つな訳です。

 これまでの人生で得たものだけではなく、官庁訪問中に得たことも武器になるわけですから、一つの面接、1日の訪問が終わるたびに、何を学べたのかを振り返っておくと次に必ず生きます。

 

3. 最後に 

 いつも以上にファクトではなく私のフィーリングに基づく記事になってしまいました。

 

 特に今年は官僚について色々な話題があり、負のイメージを持たれた方も多かったと思います。今年に限らず、人気が低下とか権威失墜とか色々言われておりますけれども、やはり仕事はダイナミックでやりがいがありますし、選ぶに値する職業の一つだと思ってやってます。

 大変な試験を経てまで志望してくださっている人がいるということで、純粋に嬉しく思います。

 このご時世、志望してくれる人は全員仲間に加えたいぐらいですが、そこは現実問題そうはいきませんし、競争することでクオリティが保たれるという側面もある程度はあるわけで、ここからさらに選抜があるわけですが、

 ここからはもう悔いがないようにやるしかないです。

 受かろうが落ちようが、自分に正直にやるというのが一番良いです。ありきたりですけれども。

 自分の周りを見ていると、自分に正直になれていなかった人は省庁に内定しようが落ちようがうまくいってない気がします。

 嘘ついて内定した人はどこかでしんどくなりますし、正直にやって落ちた人はスパッと切り替えられるから別のとこでうまくやれてるわけですし。

 

 

 それでは、みなさん頑張ってください。官庁訪問期間中は、少なくとも官庁訪問に関する記事は更新しません。いらぬ混乱を招くと嫌なので。

 もしかしたらここを読んでいる方で官庁訪問中に私と会う人がいるかもしれないですね。そう考えるとブログって面白い。

 

 では。

 

 なお、無いとは思いますが、官庁訪問中にコメント欄が荒れたりしても対応できないので、一時的にロックします。念のために。

 

p.s. Twitterやってますので、宜しければフォローしてくださいませ

 記事更新したら呟いてますんで

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<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf