若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

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【官庁訪問】頑張れ地方の受験生 〜国家公務員版ドラゴン桜現象を起こそう〜

前からちょこちょこ書いてるんですけど、

もっとたくさんの地方の学生さんに来て欲しいんですよ、国家公務員の官庁訪問

今回は地方の方向けの話を書いてみます。

 

もしかしたらもう遅いかもしれないけれども、

まぁ来年以降の人のためになればありがたいです。

そもそも試験すら受けてもらえてないかもしれないですからね・・・。

 

 

学歴は関係ないよ、という話はしつこいぐらいしているのですが、

kasumigasekipeople.hatenablog.com

要するに、地方大の内定者が少ないのは単純に訪問者が少ないからなので、みんなで大挙して押し寄せればいいよ、ということです。

タイトルにもさせて頂きましたが、今の大学生って、もしかしてドラゴン桜って知らなかったりするのでしょうか。

todai-umeet.com

ドラマ化されてえらく有名になったのが2005年ですから、もう12年前・・・。

 

・バカとブスこそ東大に行け、というパワーフレーズを携えて、東大に入ることのメリットを説き、

・多くの人にとって雲の上の存在と思われている東大も、ちゃんとしたノウハウを以って準備すれば攻略可能な対象であることを説明し、

・落ちこぼれ軍団を東大合格に導いていく

という話です、乱暴に要約すれば。

そして実際、このドラマの直後の2006年の東大入試においては、

都内の名門私立校が軒並み合格者数を減らし、地方の公立高校が実績を伸ばしました。

 

これ、2005年の秋のドラマですから、ぶっちゃけた話、そこから勉強法を大幅に変えたところで、2006年春の入試にはさして影響無いはずなんですよ。だから、勉強法云々ではなくて、「地方公立校の受験者が増えた」ことが要因になったはずです。たくさん受ければそれだけたくさん受かるんです。

東大合格者ランキングのトップ10の常連である都内の名門私立校なんて、基本的に、どんなに成績悪くても現役の時は全員東大受けますからね。中にはまぐれで受かるような人もいるわけで、そりゃたくさん合格します。

 

受けないと受からないわけで、これは官庁訪問でも同じだと思います。

結局最後は実力勝負ですが、挑戦しないと道は開けないので、地方の学生さんにはエールを送りたいのです。

 

 

1. 不利な点を冷静に見つめる

 

まず、冷静に、どういった点が不利なのかを探ってみた上で、それをどう克服するかを考えてみましょう。

 

1-1. 先輩が少ない(から情報が少ない)

官僚の先輩が少ないので、ノウハウを教えてもらう機会が無いということがまずあるかもしれません。

ただ、官庁訪問のノウハウ、という点では、少なくとも、各省庁の官庁訪問は全く異なるので、他省の経験談は大して参考になりませんし、同じ省であっても、年によって採用担当の方針ややり方が異なることがよくあるので、正直、大した情報ではなかったりもします。

近頃は、官庁訪問体験記、みたいなのも豊富にあるみたいですから、それに目を通しておけば情報量に大きな差は無いと思います。

就職してからの、仕事の様子についての話を聞く機会があまり無い、という点については、確かにそうかもしれないですね。ただ、それは面接の有利不利にはあまり影響しないと思います。

「本当は超ブラックな職場だから辞めといたほうがいいぜ」

とかいうぶっちゃけトークを先輩から聞く機会が無い、という話もあるかもしれませんが、それは官庁訪問して、自分の体で感じてみるしかないと思います。

 

 

1-2. 説明会が少ない 

おそらく、二つの点で不利な要素がありそうです。

①省庁について知る機会が少ないので、選ぶ際の情報が足らない

②事前に採用担当にアピールする機会が少ない。

 

多分、②を気にする人が多いと思いますが、それはほとんど関係ありません。

事前にアピールしようが何しようが結局は本番の官庁訪問勝負だからです。

詳しくはこち

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

①については、各省庁が作成しているパンフレットにかなりの情報量がありますし、HP を眺めれば大体のことはわかります。むしろ、ちゃんと隅々まで目を通している人なんて、東京にもほとんどいないはずです。(入省して気づいたんですが、ほとんど全ての政策についてHPに詳細に掲載されてます。唯一の欠点はとにかく見辛いこと・・・)

 

ただ、現役の官僚の人と直接話せる機会は確かに大事なので、もし機会があればできる限り説明会には行ったほうがいいと思います。

今年はもう全部終わってるでしょうけども。

 

1-3. 一緒に回る友人が少ないから本番中の情報が少ない 

これはむしろ、実際に来てみてから感じることかもしれないですね。

待合室ではみんな顔見知りで仲良さそうだし、自分だけ疎外感・・・という。

現場で友達を作っちゃう、というのが教科書的な回答かもしれませんが、なかなかそこまでできる人は少ないですよね・・・。

待合室が手持ち無沙汰なら、一つの手としては、待合室にいる職員(若手のことが多いです)に話しかけてみる、というのがあると思います。

彼らも実は手持ち無沙汰だったりしますし、親切に対応してくれるはずです。

 

帰宅後、あのインナーサークルどもは、他省庁の様子についての情報を交換したりしているのに、自分は知り合いがいないから情報がない・・・、と心配になってしまう人もいるかもしれませんが、

採用チーム側もあの手この手で策を練って、全貌がわからないようにします。

よくあるのが、学生の待合室をいくつかに分けて、現在何人残っているのかわからなくする、という常套手段があったりします。この結果、ガセネタが出回ったりして、人生狂わされる人も出てくるわけです。

ここはむしろ、雑念に惑わされずに面接に集中できる、と考えてしまいましょう。

明け方まで勉強会の仲間とチャットしていた結果、翌日寝不足で実力が発揮できず死んでいく東大生とかたまにいますし。

 

あと、どうしても仲間が欲しい、という方は、人事院が斡旋している宿泊施設を選べば、夜に官庁訪問についての情報を交換できる、みたいなメリットもあるらしいです。私は泊まったことないのでよく知りませんが。

ただ、一人で静かに過ごすのも悪くないと思うので、そこは自分の性格と相談してみてください。

 

1-4. 慣れないホテル暮らしを強いられる

多分、こういうのが地味にしんどいはずなんです。 

そもそも確保するところから大変ですよね、お金もかかるし。

どの辺が便利なのかよくわからないし。

一応、人事院さんが宿泊施設を斡旋してくれてるらしいですが限りもあるらしいし。

 

ただ、考えようによっては、ホテルって居心地いいですし、官庁訪問に集中できると考えれば、条件としては悪くないです。東京の大学に通ってても、家は結構遠くにあるっていう学生は少なくないですし。

セットアップ(予約とかそういう、環境を整える作業)が大変なのと、あとはお金ですよね・・・。

こればかりはどうしようもないです、すみません。

自分を納得させる理屈としては、今思いついたんですけど、東京の家賃と地方の家賃と差額分をここで使うということで・・・。無理やりでしょうか汗

 

ホテル情報まではさすがにカバーできないですが、

霞ヶ関近辺でホテルを探そうとすると結構限られてしまいそうですが、

霞ヶ関まで地下鉄一本で行ける駅で探すとかなり候補が増えるはずです。

いい作戦本部が見つかるといいですね。

 

さすがに、ホテルを取るならこの辺りだ! みたいな話はこのブログのスコープから外れそうなので割愛します笑

1-5. 東京の交通機関に慣れてない

 

一回たどり着いてしまえば大丈夫でしょう。

 

あと注意点としては、省庁によって最寄駅が違います

とりあえず霞ヶ関で降りればどこにでも歩いて行けますが、

場合によっては虎ノ門桜田門国会議事堂といった各駅を使った方が格段に便利になるかもしれません。今はGooglemapでかなり詳細に検索できるから問題ないと思うけれども。

 

それから念のためですが、防衛省霞ヶ関にはありませんからね。ご注意を。

市ヶ谷です。

 

2. 強みを活かせ

 

さて、 今まで見てきた通り、地方出身だからといって、大して不利な点はないのです(断言)。

ここからは攻めのフェーズです。

せっかく地方出身という色がついているのだから、これを最大限生かしてやりましょう。無理にそのステータスを活用するのはいささか変な話ではありますが、使えるものはなんでも使ったほうがいいです。

そもそもアベノミクスを全国津々浦々に、というのは現政権の一つのスローガンなわけですから、地方から現在の行政を見たときに感じたこと、というのは、現行の行政に対する貴重なフィードバックになっているはずなのです。

自分の志望する省庁について、何かしら、地方が抱える問題や、すでに行われている取り組み等に引きつけて、志望動機や質問等を考えておくと、話す内容に厚みが出ます

 

霞ヶ関の官僚というのは、多かれ少なかれ、現場に対するコンプレックスみたいなものがあります。我々は現場から一番遠いところで働いていますから。

なので、出先機関に出向させて、なんとか現場感覚を身につけさせている、というのが現状です。そういう人たちには、地元で見たり聞いたり感じたことというのは、ダイレクトに響きます。

せっかく遠路はるばる霞ヶ関まで出張っていくのですから、それぐらいの武装はしていくと良いのではないでしょうか。

 

3. 最後は精神論

 

最後に理屈にならないような話を持ち出してしまうのですが、

官庁訪問というのは精神的な戦いでもあります。

思った以上にしんどいです。

毎日夜遅くまで面接を繰り返し、翌日はまた朝早くから面接があるので、睡眠時間も削られますし、

面接自体も神経をすり減らすものです。

さらに、自分の人生の選択を迫られる機会が繰り返され、とにかくハートが疲れます。

 

そのような状況下では、もはや知識量や論理的思考力といった純粋な能力の最大値の差よりも、自分が持っている能力をいかに最大限発揮できるか、というメンタルの方が勝負を分ける要素になっている気すらします。

MAX100だけど本番80しか発揮できない人より、

MAX90だけど本番85発揮できる人の方がアウトプットは高いわけですから。

 

で、知り合いが待合室にたくさんいるとか、家が近いとか、そういう細かいことの積み重ねが、少しずつメンタルに影響を与えてきたりするんだと思います。

 

これは、脅しているわけではありません。

 

これさえ乗り越えれば、差なんて無いに等しくなるのです。最後の関門です。

 

なんか東京モンが群れてるけど、どうせ奴らも自信がないんだろ。

 

ぐらいに思っておけばいいのです。押しつぶされてはダメです。

もちろん、待合室ではみんなと仲良くしてくださいね笑

喧嘩を売れといってるわけじゃないですよ。

 

結局、官僚の先輩が何人いようが友達が何人一緒に回っていようが、面接官の前では皆追い込まれているのです。同じです。

 

細かいこと気にせずに、全力で頑張ってください。

道は開けないかもしれないし、開けるかもしれませんし、

チャレンジした人だけが結果を得ることができます。

 

とはいっても、もはや試験も全部終わってますし、合格したら官庁訪問に行くだけなんで、時すでに遅し、っていう感じの記事になりましたが・・・。

 

とりあえず、順位が悪かったからって、訪問もせずに第一志望を諦めて訪問官庁を変えるようなことだけはやめてくださいね。

 

ではでは

 

 

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<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf