若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

アメリカ国立公文書館の思い出

単なる思い出話ですけれども、

 

アメリカにある国立公文書館に行ったことがありまして、

 

その話を少しだけさせてください。

いつもと毛色が少し違いますが、せっかくだから、いろんなタイプの記事書きたいじゃないですか笑

 

国立公文書記録管理局(こくりつこうぶんしょきろくかんりきょく、英語National Archives and Records Administration, NARA)は、アメリカ合衆国政府の書類と歴史的価値のある資料を保存する公文書館米国連邦政府下の独立機関である。NARAには米議会の決議書、大統領の布告や行政命令、連邦行政規則集などを発行する義務がある。近年増えてきた一般市民の資料閲覧の監督、複写現像などの複製サービスも行っている。また学者達が研究しやすいよう取り計らうのも役割の一つである[3] 

アメリカ国立公文書記録管理局 - Wikipedia

 

アメリカの公文書や、それ以外でも歴史的価値がある資料・文書を保管している場所です。一般の観光客でも入れます。

 

特に、アメリカの建国の歴史を紐解く上で最も重要な文書である

 

独立宣言 Delcaration of Independence

合衆国憲法 Constitution of the United States

権利章典 Bill of Rigthts

 

原本の展示は非常に人気があり、観光客で賑わっていました。

 

アメリカ人って、憲法(もちろん独立宣言も権利章典も)のことをものすごく大事にしてるんですよね。

 

考えてみれば、歴史が浅い国なわけです。

もちろん、ネイティブアメリカンの存在など、あの大陸に住んでいた人の歴史、と考えると意外と長いということになるのですが、

アメリカ合衆国の国としての歴史はたかだか200と数十年です。

欧州からの探検家がやってきたところから起算しても500年かそこらでしょう。

 

それまで何もなかった、あるいは混沌とした大陸に、ある意味で、その紙っぺらで国を作ってしまったわけですね。 これが合衆国であると。

 

そう考えると、実はその紙っぺらの存在はとてつもなく大きなわけで、実物を見たときに、日本人ながらなんとなく、その展示を食い入るように見つめるアメリカ人たちの気持ちがわかったような気がしたものです。

薄くてへなへなだからこその存在感と言いますか、

何百年も前に書かれているので、もう何が書いてあるのかようわからんぐらいしなびた紙が、まだ効果を持っているのがすごいのです。

 

 

文書というのは、すごいのです。

 

 

そのほかにも、詳しくは忘れましたけれども、取り消し線を引っ張っては修正していたような憲法草案やら、大統領宛てに子供が送ったお願いの手紙やら、とにかく大量の文書が展示されていました。

 

面白かったのは、自分の家族のルーツを探るために公文書館を利用する人が少なくないとのこと。

申請をすれば、昔の土地権利書や、移民してきたときの乗船名簿などを閲覧することができ、先祖を辿れるそうです。楽しそうですよね。

 

 

えーと、何が言いたいかと言いますと、

アメリカすげーという話ではありませんでして、

(実際、輝かしい歴史を証明する文書ばかり整理されていて、あまり出したくない情報は整理が遅々として進まない、とか色々な問題もあるみたいです)

 

そのときそういう展示を見ながら、

 

あー、公文書ってすげーなー、国の形を決めるもんなんだもんなー

 

と思ったのを思い出したのでした。

アホみたいな感想ですが、すごいものを見たときの素直な感想ってそんなもんじゃないでしょうか。シンプルだからこそ長く記憶していられるといいますか。

 

 

公文書関連の騒動は一つではなく、国地方も合わせるといくつも出てきてしまっているのが現状で、

本当に大丈夫かよと不審に思う方が多いのは当然だと思います。

 

森友の件はまだ調査が続いておりますし、それがどう解決していくのか、また解決後に公文書管理についてどのような改善策が取られるのかは、まだ全く私にはわからないのですが、

 

最低限、一行政官としては、新人時代に初めて公文書を扱ったときの緊張感や、今回ご紹介したアメリカ公文書館で感じたことなどを常に思い返し、今後もしっかりと仕事をしていこうと、

 

それを心の中で思っているよりは、こうやって外に表現した方が、自分の気合も入りそうでしたので、このブログの場を使わせて頂きました。

 

お前も同じ行政組織の人間なんだから他人事みたいに棚に上げて思い出話で誤魔化すな、というご指摘はまさにその通りでして、ご批判を受けつつ、頑張っていきたいと思います。

これ、ほんと、予防線とかそういうのじゃないのです。

 

正直な話、過去を思い返すと、とんでもない量の文書を決められた期限内に処理しないといけないシーンなどで、体力的にも限界が近づく中、全てを100%全力で確認できていたのか、と言われると、手放しでYesとは答えられない気がするのです。

もちろん、ヒューマンエラーはどうしても完全に除去はできないので、複数人数でのダブルチェックであったり、色々な策を講じているわけでして、

私のチェック能力が100%から90%に落ちたところで、それだけで大事故が起こるわけではないのですけれども、

今一度、自分の問題としても気を引き締めないとな、ということを思ったのでした。

改竄等の違法な処理は論外として、公文書に対する姿勢みたいなものです。

 

そして、私がよく言っている話ですが、「スポ根で解決しようと思ったら間違い」なのであって、「気を引き締めましょう!」とか言い出したのではその組織はやばいのであって(それはそれで大事なのですけれども)、

方法論を改善していかないといけません。

その改善のやり方は、「公文書管理担当」よりも、意外と、現場で文書を扱っている我々のような人間の方が思うところがあったりしますので、それは積極的にアイデアを出していかないとなと。

 

ですので、今回は、記事の性質上、ご批判・叱咤のコメントをいただく方が自分のためになってありがたいです。

(いや、普段も、ご批判のコメントは自分を色々と省みるきっかけになって本当にありがたいのですが)

 

 

という、一人の公務員としての、気合い入れの記事でした。

 

では今回はこの辺りで失礼します

 

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<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf