若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

選挙戦を見ていて思ったことを3つほど

選挙期間なので、関係した記事をガンガン書いてやろうと思っていたのですが、予想以上に本業が忙しくなってブログを書いている肉体的精神的余裕がなくなり、気がついたら前日になっておりました。

なんてこったい。

 

各党の政策分析なんて記事はもう腐る程あるし、既に期日前投票を済ませた方も多いと思うので、単純に、この数週間で思ったことを備忘録的に書いとこうと思います。

 

  • 1. 議員先生が普段何をしているのかの情報が有権者には無い
  • 2. 実現可能性って、そんなに気にしないといけない観点だろうか
  • 3. 立憲民主のTwitterは面白かった
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「リベラル」という単語がわかりづらい。 大事なのは税金の使い道では。

選挙戦、興味深く見ています。

対立軸が少しずつ固まってきて、議論の枠組みもわかりやすくなってきました。

 

が、気になる点が一つ。

政治というよりむしろ報道の問題かもしれませんが、

意外と知らない用語が当たり前のように使われていて、ついていけない

ってことないでしょうか。

ネットの記事なら、わからない単語が出てきた瞬間にググって調べるということができますが、テレビのニュースだとなかなかそういったことができないので(もちろん、スマフォ片手にテレビを見る人もいると思いますが)、実はいまいち中身がよくわからないままニュースが終わってるってことよくあると思います。

今回の選挙戦では、そもそも、党名である立憲民主党の「立憲」の意味が、一部ネットで「改憲」に取り違えられる流れがあって、公式がわざわざ下記の漫画を紹介するなんていうシーンすらありました。

https://blog-imgs-116.fc2.com/b/o/g/bogonatsuko/201710031536416e4.jpg

まんがイラスト ぼうごなつこのページ 立憲主義とは(復習)

 

さて、そのわかりづらい用語の代表格が「リベラル」と「保守」だと思います。

リベラル派が立憲民主党に結集

リベラル派は排除

寛容な改革保守

といった見出しが連日各紙を賑わせていますが、これを見て、ふむふむなるほどと理解できる人はかなり限られている気がします。少なくとも私はよくわからないことが多いです(それで良いのか)。

 

  • 1. 英単語liberalがもつ本来の意味
  • 2. 自由とは、「何からの」自由なのかが大事
  • 3. (今の)リベラル=自由競争・市場主義ではない
  • 5. リベラルっていう単語を使うのはやめた方がいい
  • 6. 本質は税率の高低ではなくて、税金の使いみち

 

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ペーパーの書き方 〜明日教養区分があるらしい〜

またアクセスが増加してる、謎だ、やっぱ解散したからか?と思って調べたら、

教養区分の試験があるのですね。

だからまた順位についての記事のアクセスが伸びている笑

kasumigasekipeople.hatenablog.com

↑↑↑↑

ブログ開設当初に書いたので、まだ慣れていなくて読みづらいものの、当ブログのアクセスランキングで常に1位に輝いている目玉記事。そろそろ改訂した方がいいかもしれない汗

 

正直言うと、教養区分の試験は受けたことがないので勉強法とかいまいちよくわからないですし、前日に勉強法とか調べるためにネットサーフィンしてる人もあんまりいないと思いますし、むしろ、対策のしようがないのが教養区分設立の理由の一つだったような気もするので、試験対策みたいな話はあまりできないのですが。

  • 1. 基礎能力試験
  • 2. 論文
    • 2-0 ペーパーとは
    • 2-1 誰が読むのかを考える
    • 2-2 結論をちゃんと書く
    • 2-3 構成をしっかり練る

 

1. 基礎能力試験

 頑張るしかない。

 頑張ってください。

 とりあえず1次突破したい人は、ここで読むのをやめて勉強とか精神統一とかの作業に戻ってください。

 

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官僚は選挙期間中何をやっているのか〜行政に空白など無いのです〜

(以前から読んでくださっている方は)お久しぶりです。

夏が明けていよいよ年末に向けて本格稼働だなぁという時期になった矢先、想定外の解散総選挙となってしまいました。

色々と書きたいことが溜まってきてはいるのですが、選挙というのは民主主義においてもっとも重要なイベントであり、官僚ブログがそれを無視するわけにはいかんでしょうということで、選挙のことも書いていきたいと思います。特定の政治を応援してはいかん云々のルールに抵触しない範囲で。

 

とはいえ、ここ数日は政局が先行して盛り上がり、各党の主張がいまいち出揃っていないのでそのあたりの話もしづらいのです。

そんな中、「政治空白」というキーワードをちらほら見かけます。つまり、北朝鮮やら何やらがきな臭い中、選挙なんてやって「政治空白」を作ってよいのかと。

なるほど、確かに、総理以下政務三役(大臣・副大臣政務官のこと)が地方に帰ってしまい重要な意思決定ができなくなるのは問題です。実際、小野寺防衛大臣と菅官房長官は都内に残られるわけですが、それは、やはり政務がいないと意思決定ができない論点があることの証左であって、各省でも程度の差こそあれ似たような問題は発生するのです。

じゃあやっぱりやべーんじゃねーのか、ということになってしまいますが、ご安心ください、霞ヶ関には大量の兵隊=官僚が毎日粛々と仕事をしております。今回は、あまり知られていない(=そして多分あまりニーズが無い笑)、「選挙期間中の官僚」についてお話ししてみようと思います。

 

 

1. 仕事は淡々とある(むしろ増える)

 まず、仕事が無くなることはありません。

 選挙の有無に関わらず、来年度予算の編成はありますし(補正については後述)、税制改正もやらないといけません。選挙、特別国会、そしてその後の組閣等、大きなイベントはあるものの、基本的なスケジュールは変わりません。そして、各省の事務的な折衝(交渉)は政治家先生抜きでも進められるわけですし、むしろ進めておかないと怒られます。「お前らこの数ヶ月間何してたんだ」とか怒られるのは我々です。

 ただ、選挙の結果如何で、目指す政策の方向が大きく変わることはありえます。政策というのは最終的には予算に落とし込まれる部分が多数ですから、政権の意向が強い予算については詰めづらい状況も発生します。

 そうすると何をするかというと、場合によっては数パターンの議論を並行して進めるということをしないといけなくなるんですね。ある程度こちらで頭の体操をしておかないと、間に合わなくなっちゃうんですね。

 さらに、選挙はあくまで日本国内のイベントなので、世界は変わらず進んでいきます。国際会議の類は全く待ってくれませんし、例えばトランプ大統領は予定通り11月上旬にはやってこられるわけです。ミサイルもまた飛んでくるかもしれないわけです。そうすると国際関係の仕事をしている省庁・部局は淡々と仕事するしかないわけですね。

  それから、霞ヶ関では比較的少ないといえば少ないのですが、窓口仕事は淡々と続けないといけないわけでして、いずれにしましても我々官僚は意外と淡々とお仕事をさせて頂いております。

 

2. レク、主意書が無くなる(減る)

 

 がしかし、仕事が減る側面も無くはないわけでして、政治家先生が地元に帰られるわけですから、我々はお相手をして頂けなくなります。

 例えば、個別の政策について、議員会館に急にお呼ばれしてご説明させていただく機会は無くなりますし、質問主意書といって、国会議員が内閣に対して質問できる文書にお答えさせて頂く機会も減ります。参議院は選挙がないので、参議院議員の先生方からお呼ばれしたりご質問をいただくことはありますが、2つある院が1つになるので、やはり回数は激減します。

 これに携わっている職員は、多少仕事の負担が減るということはあると思います。きっと、ホッとしてるでしょう笑

 

3. 経済対策のタマ込め

 

 1.で当初予算の話をしましたが、それとは別に、補正予算の準備をしなければいけません。

 選挙が終わると、政権与党は自分たちの政策を実現するために、次年度の当初予算を待たずして補正予算を組みます。

 前回の総選挙は2014年12月14日に投開票でしたが、その直後の2014年12月27日に「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」が策定され、年明け直後の2015年1月9

日に平成26年補正予算案が閣議決定されています。

 つまり、

 選挙で勝つ

 ↓

 (国民のOKをもらった)公約を実行するために、新内閣として具体的なプラン(=経済対策)を作る

 ↓

 その経済対策を実行するために、金の手当てをする(=補正予算

 という一連の流れがセットなのです。これ、もしかするとあまり知られていないかもしれません。

 経済対策というのは、つまり補正予算のことです

 そして当然、新政権はできるだけ早く経済対策&補正予算を打ちたいと考えているので、選挙後は「早く予算を組め!」ということになるわけです。当然、ゼロから初めて短期間にできるようなものではありませんので、あらかじめ色々なものを準備しておかないといけないんですね。なので、その準備をするために、場合によっては、現在野党である政党の政策も勉強することになります。

 ありとあらゆるパターンに対応できるようにしておくのが我々官僚の任務なのです。(そのせいで非効率っちゃ非効率なんですけどね)

 

4. テレビを見ちゃう

 

 選挙の行方は今後の自分たちの仕事に大きな影響を与えるので、どうしても気になります。

 我々の職場は、部署にもよりますが、テレビがつけっぱなしになっていることが結構多いです。サボってるわけじゃないんで怒らないでください汗

 基本的にはNHKがついていることが多いです。特に、災害関係の情報は、実はテレビの速報が第一報になることが多いです。もろ災害担当の仕事をしている部署でない限りは、特に役所特別のホットラインみたいなものがあるわけではないんです。

 なので、テレビがついているのですが、この期間はどうしても選挙がらみのニュースが多いので、ついつい見てしまいますね。

 

 というわけで、足元では、議員先生とのface to faceのお仕事が減るのですが、そのあとが忙しくなることが目に見えているので、そのための準備はむしろ増えるというのが、私の感触です。

 もちろん、部署によるんですけどね。

 いずれにしましても、政治空白が生まれたせいで国がおかしくなったなんてことの無いように、今日も頑張ろうと思います。

  

<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf

 

 

【官庁訪問】 直前スペシャル 〜準備&心構え〜

今年の国家総合職試験の合格発表があったらしいですね。今日だったか。

(なぜ気づいたかというと、アクセス数が激増していたからです。そしてリアルタイムで増え続けている。焦る。)

www3.nhk.or.jp

 

そして、東大の合格者が減ったらしい。

これはドラゴン桜ありえますよ。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

 

 

やっぱり、

官庁訪問 順位」「官庁訪問 席次」

で検索して、こちらの記事をご覧になった方が多いらしいです。

kasumigasekipeople.hatenablog.com

こちら、ブログを始めたばかりの記事で、非常に読みづらくて申し訳ないです。

 

合格発表があった今となっては、合格された方は、それだけでもう資格を満たしてるんだから、順位が悪かったからって訪問省庁を変えたりする(人気と言われている省庁を避ける)必要はないよ、ということだけが言いたい。 いい加減、順位発表するのやめればいいのに。発表するから無駄な憶測をうむので。順位なんて出されたら誰だってきになる。

 

さて、官庁訪問についてはもっと色々書きたいことがあったはずなのですが、やはり終電帰宅がデフォルトになっている仕事をしながら片手間でブログというのはなかなかしんどい部分がありまして、気がついたら直前の週末になっていました。

2chにマジレスシリーズは結局最後まで追いつかなかったですね・・・。

 

今日は長々と書く気力も時間も無いのですが、ちょっとアクセス数にびびったというか、この週末、かなり多くの志望者の方に見られることが予想される中で、今のこのブログの状態は中途半端な気もするので、お伝えしたいことを簡単に書いておきます。

 

  • 1. 直前にすべき準備
    • 1-1. 改めて志望動機を考える
    • 1-2. 改めて志望省庁を考える
    • 1-3. 省庁のことを調べてみる
      • 1-3-1. パンフレットを読む
      • 1-3-2. 白書を読む
      • 1-3-3. 最近(ここ1年ぐらい)のニュースを見る
      • 1-3-4. 審議会を眺めてみる
      • 1-3-5. 財務省の予算を見る
      • 1-3-6. 設置法をチラ見する
    • 1-4. 官庁訪問体験記を読んでみる
    • 1-5. その他諸々準備
  • 2. 官庁訪問本番中の心構え
    • 2-1. 強い気持ちを持つ
    • 2-2. 浮き足立たない
    • 2-3. 相手が聞きたいことをちゃんと把握する
    • 2-4. 官庁訪問を通じて成長する
  • 3. 最後に 

 

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【官庁訪問】頑張れ地方の受験生 〜国家公務員版ドラゴン桜現象を起こそう〜

前からちょこちょこ書いてるんですけど、

もっとたくさんの地方の学生さんに来て欲しいんですよ、国家公務員の官庁訪問

今回は地方の方向けの話を書いてみます。

 

もしかしたらもう遅いかもしれないけれども、

まぁ来年以降の人のためになればありがたいです。

そもそも試験すら受けてもらえてないかもしれないですからね・・・。

 

 

学歴は関係ないよ、という話はしつこいぐらいしているのですが、

kasumigasekipeople.hatenablog.com

要するに、地方大の内定者が少ないのは単純に訪問者が少ないからなので、みんなで大挙して押し寄せればいいよ、ということです。

タイトルにもさせて頂きましたが、今の大学生って、もしかしてドラゴン桜って知らなかったりするのでしょうか。

todai-umeet.com

ドラマ化されてえらく有名になったのが2005年ですから、もう12年前・・・。

 

・バカとブスこそ東大に行け、というパワーフレーズを携えて、東大に入ることのメリットを説き、

・多くの人にとって雲の上の存在と思われている東大も、ちゃんとしたノウハウを以って準備すれば攻略可能な対象であることを説明し、

・落ちこぼれ軍団を東大合格に導いていく

という話です、乱暴に要約すれば。

そして実際、このドラマの直後の2006年の東大入試においては、

都内の名門私立校が軒並み合格者数を減らし、地方の公立高校が実績を伸ばしました。

 

これ、2005年の秋のドラマですから、ぶっちゃけた話、そこから勉強法を大幅に変えたところで、2006年春の入試にはさして影響無いはずなんですよ。だから、勉強法云々ではなくて、「地方公立校の受験者が増えた」ことが要因になったはずです。たくさん受ければそれだけたくさん受かるんです。

東大合格者ランキングのトップ10の常連である都内の名門私立校なんて、基本的に、どんなに成績悪くても現役の時は全員東大受けますからね。中にはまぐれで受かるような人もいるわけで、そりゃたくさん合格します。

 

受けないと受からないわけで、これは官庁訪問でも同じだと思います。

結局最後は実力勝負ですが、挑戦しないと道は開けないので、地方の学生さんにはエールを送りたいのです。

 

  • 1. 不利な点を冷静に見つめる
    • 1-1. 先輩が少ない(から情報が少ない)
    • 1-2. 説明会が少ない 
    • 1-3. 一緒に回る友人が少ないから本番中の情報が少ない 
    • 1-4. 慣れないホテル暮らしを強いられる
    • 1-5. 東京の交通機関に慣れてない
  • 2. 強みを活かせ
  • 3. 最後は精神論
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官庁訪問について一問一答形式でこれまでのまとめ

なんと、月間PV10000突破……

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これは驚きました。

というかちょっと焦る。

初級を脱出したレベルらしい。

広告を貼ったら数千円儲かるらしい。

絶対やらないですけどね、副収入はまずい。

ebloger.net

 

さて、少々更新をサボっていた間に、

国会が終わり、霞ヶ関にはひと段落感が漂ってまいりましたが、

一方で公務員志望者の皆様の戦いが近づいてきたというわけでもあって。。

 

気がついたら、2chにマジレスシリーズが記事の大半を占める状況になっていて、ブログ全体として非常に見づらくなっているので、

これまで書いたことを簡単にまとめてみました。

なので、これまでの記事を読んでくださっていた方には、新情報はありません。

時間ができたら、本番までにもう少し踏み込んだことも書いてみようと思ってます。

 

  • 1. 学歴差別はあるのか
  • 2. 試験の順位は関係あるのか
  • 3. 説明会行ってないけど訪問して大丈夫?
  • 4. クールビズについて
  • 5. 2クール目から行っても採用されますか?
  • 6. 学生生活でこれと言って特筆すべきエピソードが無い
  • 7. 既卒は不利ですか?
  • 7-2. 社会人は不利ですか?
  • 8. ワークライフバランス

 

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