若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

質問箱まとめ① 〜官庁訪問する人向け〜 ※練習問題アリ

※本記事は予約投稿機能を使っているため、当人が残業している間に投稿されている可能性があります。

 

質問箱に頂いたご質問への回答がだいぶ溜まってきたところ、そのQ&Aだけでも資産価値がありそうなので、まとめてみました。

 

それと、末尾に、官庁訪問する人向けの練習問題を置いておきました。適当ですけど。

 

↓質問箱というのはこれのことです。

peing.net

 

 

 

最近も残業時間についての質問が寄せられてますが、上述の通り、こういうアンケートがありますので見てみてくださいな。

 

霞国公 2017 年残業実態アンケート結果について

2017 年 7 月 26 日

霞が関国家公務員労働組合共闘会議(霞国公)

http://tk-kokko.org/nc/?action=common_download_main&upload_id=2408

 

 

 

 理念の話と実現可能性の話があって、どうも後者で引っかかりがちなのがベーシックインカムなのですが、有権者の覚悟と政治家の覚悟と制度を設計する私たち行政官の覚悟があれば、そこは突破できると思うのですよね。

 制度なんて人が作ったものですから、汗さえかけばいくらでも変えられると思います。

 

 

 お給料についてはこんな感じです。

 かなり前のQ&Aなので、どの資料を参考にしたか定かではないですが、多分これを見たんだと思います。

 

国家公務員の給与 (平 成 28 年 版) 内閣人事局

http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/pdf/h28_kyuyo.pdf

 

 

 

 これは説明会とかでも頻出質問なのですが、

 そもそも日本の統治機構は政治が主導するという前提で設計されてますので、「政治主導」ってのは新しいアイデアでもなんでもないのです。

 

 

 もはやこんな感じなので、大学がどうとか試験の順位がどうとか入ったらまるで関係なくなるし、入ったら関係ないということは、面接でも関係ないということになるのだが、これは学生さんにはなかなかわかって頂けないのですよね。

 

 

 

 これは、省庁ごとに扱いが結構違うので、各自でちゃんと確認したほうがいいです。

 省庁別の採用予定数はこちらのPDFに掲載されていますが、

http://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/sougou/saiyo_sougou02_link/30sougousyokufusyoubetusaiyouyoteisuu.pdf

 

 左に省庁の名前が並んでますが、そこで「事務系」「技術系」と別れているところは採用の入り口が完全に別れていますが、そうじゃないところもありますよね?

 

 てか、この辺のガイダンスは人事院が主催する各種合同説明会等でちゃんとやってくれてますよね?(あるいは内閣人事局? 最近の採用に関する役割分担がよくわかってません) 心配になってきたぞ。

 

 

 

 とりあえず、色々なものを見ておくのが大事だと思います。

 公務員一直線で民間には脇目も振らず入ってきてしまうと、何かのインパクトで、一瞬で心折れたりしますから。

 

 

 

 質問者さんが貼ってくださったURLはこちらです

2.情報公表の状況(国の状況) | 内閣府男女共同参画局

 

 私は男なので(各種言動でお分かりになっていた方が多いとは思いますが、明示的に言ったこと無かった気はします)、男にはわからない女性ならではのお悩みがたくさんあろうかと思います。

 官庁訪問で「女性の職員のお話を聞きたいです」と言って会わせてもらうことを強く強くオススメします。

 ただ、最終的には、これは男女関係ないのですが、自分の嗅覚みたいなものを大事にしたほうがいいかもしれません。採用というのは、自分の組織にとって良いことばかり言う傾向にあるので・・・。

 自分たちを撃つようなこと言っていいのかわかりませんが笑、これは官庁訪問に限った話ではなく、就職活動全般に言えることだと思います。

 

 

 試験、合格されることをお祈りしております。

 

 浪人中も、勉強漬けにならず、アンテナを高くして色々な活動に参加したり情報に触れたりすることが大切だと思います。

 

 

 肩たたきって、正直まだよくわかってないんですよね…

 あまり先のこと考えない性格ということもあり(悪く言えば無計画)、ちゃんと考えたことないんです…

 ただ、上述してますが、いつでも辞められるように、人材としての価値は常に高く維持しておきたいなと思っています。

 これは結構独特な考え方なのかもしれませんが、「その組織でないと生きていけない人材」になった瞬間に、組織防衛とか上司へのごますりとか、本来国民に奉仕すべき公務員としてはおかしなことやっちゃうんだと思うんですよね。

 いつでも転職できるようにしておく、というのは、一見無責任で公務員にあるまじき発想に思われるかもしれませんが、私の中ではそういう整理をした上で、今の仕事に全力投球するのがいいのかなと思ってます。

 

 

 何を準備したら良いでしょう、というのは、よく聞かれる質問トップ3に確実に入ってくるんですけど(最近も聞かれた記憶がある)、

 これは意外と回答に困るというか、

 多分、私たちは自然に、政策を考えるとか課題を発見するとかそういう発想が染み込んでしまっているので、逆に、何を準備したら良いでしょうと聞かれると困っちゃうんですよね。

 それで、「なんでもいいから興味のある政策分野のことを調べたらいいよー」とか言うんですが、「だからそれのやり方がわかんないんだって」ってなるわけですよね。

 なので、今日はそこのギャップを埋めようと。

 

 まず、何かやりたい政策があったとします。

 それを実現するためには

 ①法律・予算等の、ツール

 が必要です。

 次に国会の議決が必要になってくるのですが、

 国会で可決されるためには多くの議員が賛成票を投じなくてはなりませんが、そのためには、「世論が必要としている」とか「業界が後押ししている(その業界が票を入れてくれる)」といった外部環境の動向が重要になります。

 つまり、

 ②その政策のニーズがあるか

 を調べないといけません。

 さらに、ニーズはなくても、これは国として必要なんじゃねーかという政策は存在して、それは往往にして統計から読み取ったりするわけです。例えば一番わかりやすいのは、高齢化が進んでいて年金の財源が足らないから、年金改革をする必要があります、みたいなことですね。負担を増やして給付を減らさないといけないので、嫌がられますがやらないといけません(年金制度がぶっ壊れると困るので、潜在的には、改革のニーズがあるとも言えます。)

 ですから、

 ③データで客観的な必要性が認められるか

 というのも大事です。

 

①法律・予算等の、ツール

②その政策のニーズがあるか

③データで客観的な必要性が認められるか

 

順番ぐちゃぐちゃですが、とりあえずこんなことを調べると、「チョット深い話」ができそうですよね。

 

①については、省庁のウェブサイトを検索すれば、その業界で、現行の制度はどうなっているのかとか、どんな予算措置がなされているかがわかります。まぁ、細かいところまで調べる必要ないです。私たちだって、担当外のことはわからないですから。興味があれば調べてください、という話で。

 

②については、今の時代、ネットで適当にググれば、いろんな人がいろんな意見を言ってますから、賛成討論・反対討論を知ることができます。

 ただ、ネットは玉石混交ですので、使い方には十分注意してください。

 『○○年の論点』シリーズなんかは、気軽に色々な意見をインプットできるので良いと思います。

 

③については、分析するのはなかなか難しいですが、白書とかを読めばなんとなく雰囲気がわかります。

 

 

 こんな感じで調べておけば、「なんか深い話」ができそうです。

 

 ただ、ここで書いたようなことは少し時間を投下すれば誰でも調べられる話ですし、「何か対策しなきゃ」という焦りを抑えてくれるお薬みたいなものだと思います。

 本当に大事なのは、「ここ(霞が関)で何がしたいか」だと思います。それがないと、ただの「採用面接対策」みたいになってしまって、言葉が薄っぺらくなってしまいます。

 

 というわけで、

 官庁訪問まで何やったらいいかわからんけど何もしないのもそれはそれで不安だ!という人のために、頭の体操のための宿題を置いておきますので、やってみてください。アウトプットの場所がなければ、質問箱に投下してくれてもいいですよ。

 

 

設定:あなたは急遽、総理大臣に任命されてしまいました。

 

1.実現したい政策を10個準備してください

 

2.その政策をやりたいと思ったきっかけがあるはずなので、思い出してください。

 ニュースとかドキュメンタリーとか、日常の風景とか自分の体験とか、色々あるはずです。

 

3.あたながやりたい、だけだと根拠薄弱なので、政府の統計とかを調べて、本当に必要なのか、数字を調べてみてください。

 

4.実は既にもう何かしらの手当がされているかもしれませんので、似たような政策がないか調べてみてください。

 

5.やっぱりやったほうがいいということであれば、どの省庁に指示を出せばいいのかリストアップしてください。複数省庁を連携させる必要があることもあります。(ちなみに、ここでリストアップされた省庁が志望省庁になるかもしれませんね)

 

6.以上を踏まえて、総理大臣就任演説を書いてみてください。その時、知らない人にもわかりやすく書くのが大事です。これ、そのまんま省庁の志望理由になる可能性があります。

 

 

 

 

なんか、怪しげな情報商材のページみたいになっちゃったなー笑

 

今日はこんなところにしときます。

 

 

Twitterやってます。

twitter.com

 

質問箱もあります。匿名で質問できます。そのせいで誹謗中傷もたくさんいただきます笑 負けないぞー。Twitterでお答えしています。

peing.net

 

 

<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf