若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

※このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

「財務省トイレ記事」についたコメントに返信する

[概要] 先日投稿した、財務省けしからんから解体する、〜の記事についたコメントに返信していきます。 

※元の記事を読まずに初めてこちらにいらっしゃった方のために念のため申し上げておきますと、財務省のトイレについての記事ではございません。

 

先日投稿した下記記事

kasumigasekipeople.hatenablog.com

について、はてなブックマークのコメントが寄せられておりました。

大変参考になりました、ありがとうございました。

 

私の文章が稚拙だったこともありどうも意図がうまく伝えられなかったな、という部分もありますので、そういう齟齬の解消や補足説明も兼ねて、頂いたコメントにご返信したいと思います。

 

最初はコメント欄に返信を書こうと思ったのですが、(いつもの悪い癖ですが)また長くなりそうでしたので、記事にしてしまいました。

 

「コメント欄にコメントをお返しする」のと「(今回のように)ブログで引用する」ことは、「どちらも、当該コメントが誰でも見られる状態になる」意味において違いはないだろうということで引用させて頂いているのですが、

ブログへのコメントは気軽にしたいけど、ブログに引用されるのは嫌だ、という方がいらっしゃることも十分に考えられますので、

文章の引用ではなく、リンクを引用させて頂きました。

嫌だとお感じになられた場合は、恐縮ですがコメントを削除していただくことで対応頂ければ幸いです。

 

 

全部のコメントに返すのは時間も気力もありませんので、「人気のコメント(10)」という10件に、順にご返信することにします。

全部のコメントから私が抜粋してしまうと、都合のいいコメントだけに返信しやがって、ということになるかなとも思いましたので。

 

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

良解説。「政治家と官僚の2つの主体の力を最大限引き出すシステムを作り上げるのが大事」が「およそ国家公務員であれば全員知っている話」は謙遜だと思うな、OBの片山さつきとか中山斉昭には全然そういう意識なさそう

2018/03/19 18:45

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 特定個人についてコメントするのは差し控えさせていただきます(国会でよく聞く常套句ですよね。。。)

 なお一般論として、特に政治家を理解する上で

 「Aという論点について、意識している、見解を持っている

 ということと

 「Aという論点について、国民に情報発信する

 というのはちょっと違いがあるところだと思っています。

 Aという論点について語ることが得票に繋がらない場合は、意識を持っていても積極的に情報を発信しないというインセンティブを持ちうるからです。

 もちろん、政治家の行動がすべて、集票インセンティブによって説明される訳ではないことは承知しております。(なので、直前の文章では「持つ」ではなく「持ちうる」としています)

 

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

そんなこと言ってるのはすべてを財務省のせいにしたがってる人だけだろう。

2018/03/19 21:13

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 事実関係についてはなんとも言えないところです。

 ですが、私がこの記事を届けたかったのは、一部なのかもしれませんが、まさにそういう方々なんだろうと思います。組織構造を変える場合は、必ずメリットとデメリットが存在しますので、その比較考量をした上で決断をする、そのための議論が展開されればと思っています。

 なお、メリデメの議論に持ち込むのであれば、理論上は「けしからんからぶっ壊して、スッキリする」というのも、スッキリできることはできるので、そのような見解をお持ちの方にとっては確実に一つのメリットである点は認識しないといけないと思います。本文中では、懲罰的意味合いでぶっ壊すのは理屈が通らないという表現をしていますが、これも当然、「懲罰のための組織解体することで反省を促すことができる」というメリットもあるにはあるわけです。

 

 ですから、もう少し厳密に言えば、

 「気に食わんトイレをぶっ壊してスッキリしたり罰を与えたりするというメリット」だけでは「トイレが家から無くなって部屋が臭くなるとか汚物まみれになるとかそういうデメリット」を上回ることができないと思うので、もっと冷静にいろんなメリットとデメリットを考えてみませんか。自分が見えていないメリットがあるかもしれませんし、デメリットも他にもあるかもしれません。トイレ選びって本当に難しいですよね。

 みたいなタイトルが良かったのかもしれませんが、それはもうあまりに長すぎて入りきりませんし、本当にトイレのお悩みを抱えている方が間違ってアクセスしてしまいそうです。

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

55年体制当時を覚えている自分からすると、官僚(≒大蔵省)と国会(≒派閥と族議員)の影響力が削減された政治地図の行き着く先が現状の官邸(と自民党総裁)の圧倒的影響力。いいこととは思わぬが解決は難問過ぎる

2018/03/19 21:22

b.hatena.ne.jp

 

 おそらく、私よりも人生の先輩であられる方だと推察致します。

 コメントありがとうございます。

 55年体制の全盛期を肌で感じたことはありませんので、その時代に実務を担った立場で、という形ではコメントすることができませんが、

 権力構造が変わると必ず組織(この場合の組織というのは、霞ヶ関とか永田町とかそういった局所的なものではなく、広く国全体をイメージしています)の力学に変化が生じ、政策というアウトプットにも少なからず変化を生じさせると思っています。

 その変化が良い方向なのか悪い方向なのか、ということを判断すること自体非常に難しいのですが、あらゆる変化に対応できるよう、一行政官としては努力していきたいですし、その場その場に応じて適切な制度を作っていくのが国として必要なんだろうと思っています。

 また、そういう議論の一助になれればなぁと思って、こんなブログを書いたりしています。

 

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

官邸と財務省はもちろんだけど、会計検査院の大ポカもそれに匹敵する大問題。権力配分に左右されないはずの第三者機関が威光に目を眩まされて歯止めとして機能しなかったのだから

2018/03/19 22:02

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 検査院、ありましたね。

 事実関係を詳細に把握していないのですが、

 おっしゃる通り、検査院は日本国憲法にも記載がある独立した機関ですし、仮にそこがうまく機能しないとなると、これはどうやって解決すればいいんだろうか、という困惑にも近い印象はあります。

 なお、実体験を共有させて頂きますと、検査院による検査の対応をしたことはありますが、大量の資料を要求されたりえらく細かいところまで根掘り葉掘り聞かれたりと、結構大変でした。ただの思い出話です。

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

垣間見える財務省のあの無謬性からは本邦がn十年失われ続けた原因が察せられる。間違いを認めて自ら軌道修正できるタマとは思えぬ。尚、トイレは必要な模様。

2018/03/20 07:33

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 財務省に限らず全ての行政組織に対して「官僚の無謬性」というのは世界中で大昔から問題視されていることですし、私たちが常に意識しなければならないことだと思います。

 財務省と「本邦がn十年失われ続けた」の部分ですが、政策の効果検証は常にしていかないといけないですが、同時に、政策以外の環境(経済構造の変化、国際経済の動向、安全保障等多岐に渡ります)の変化がどれほど寄与しているのか、というのも分析していかないといけません。両方とも本当に難しいです。

 もちろん、政策の失敗を安易に外部環境のせいだと主張するのは、まさに「官僚の無謬性」の権化みたいな発想でありあってはならないことなのですが、

 一方で安易に政策の失敗と位置付けてしまうのも、それはそれで真理から遠ざかってしまいますので、緻密な分析が必要なんだろうなといつも思っています。

 最近は、統計学の進歩やビッグデータの活用等により、より客観的な視点で政策効果の分析を行う研究が進みつつありますので、そこは時間を見つけてキャッチアップしていきたいとは思っています。 

 

 あと、おっしゃる通り、やっぱりトイレの必要性からは逃げられないんですよねぇ。。。

 

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

会社で横領をするのは大抵は経理財務なんだけど、だからと言って経理財務の権限を小分けにして現場に委譲すると、よりいっそう統制が利かなくなるのは見え見えだよねえ。

2018/03/19 21:31

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 ご指摘の通りだと思います。絶妙なバランスが必要なんでしょうね。

 組織論の話になるのだと思いますが、凡そ財務経理に限らず、統合・合体・大規模化がもたらすメリットとデメリットの話があるのだろうと思います。

 霞ヶ関界隈ですと、最近の大規模な組織改編はやはり省庁再編だと思いますが、あれによって効率化された部分もあれば、大きくなりすぎてグチャグチャになっている部分もあると思います。

 一度、あの省庁再編の効果検証みたいなことはやってみてもいいのかもしれません(もう既にあったりするのかな?)。うん、なんかそれは興味がある。

 

 

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

こういう論理ゲーム(と解説)好き。財政が権力であれば、人事もまた権力であるところの内閣人事局についても論理ゲームを期待したいな。

2018/03/19 23:34

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 内閣人事局についてですが、ぶっちゃけた話、ほとんど意識したことないんです・・・・・・。

 (こういう声を伝えていくこともまた当ブログの意義だと思っているのですが)巷では、内閣人事局は凡そ官僚の人事を全て握っているような雰囲気の声も見られるように思うのですが、あれはあくまで幹部人事を司る機関でして、私のような下っ端にはほとんど関係ないのです。

 もちろん、私のような下っ端はその幹部の下で働くわけでして(もちろん、幹部のために仕事をするのではなくて、その先にいる国民全体に奉仕していることは言うまでもありません。てかこの注釈毎回入れなきゃいけないのかな)、内閣人事局によって管理された人事システムの中で選ばれる幹部の指示で働く私、という経路で間接的に関係しているとは言えるのですが(あと、研修とかもやってますね)、

 いずれにせよ、肌感覚でいうと、内閣人事局の存在はあまり意識したことがないです。なので、あまりためになる話をご提供できるか自信はありませんが、確かに自分たちの組織の人事を司る機関ですので、自分なりに調べた上で、何か思ったことがあれば記事にする機会を作りたいなと思います。

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

健全な財政運営と拡張財政で景気をよくすることは矛盾しない。緊縮財政が健全な財政運営の最適解とは限らないのにそこを妄信してるから税収増に繋がる教育への投資にまで反対する。専門家集団とかジョークだろ。

2018/03/20 00:35

b.hatena.ne.jp

 

 似たようなコメントをいくつか頂戴しました。

 コメントありがとうございます。

 仰る通りです。原記事でも下記のように書かせて頂きましたが、手抜きの記述だったこともあり、わかりにくかった気がします。サボってはいけませんね。。

※財政は、発散しなければ良いのであって一時的な支出拡大は財政学的観点からも正当化されうる、とかそういう話をしだすとまた長い話になりますし、そこまでは今回の記事には求められていないと判断しましたので、これぐらいの記述に留めておきました。

 財政の3機能の一つに景気調整機能(需要創出機能、ケインズ政策)が含まれることは世界の経済学を見渡しても凡そ共通認識が図られていると思いますし(有効に機能するか否かという議論はまた別にあると思います)、そのことを前提にコメント頂いたのだと思います。ご指摘の通りです。

 財政運営、特に財政の持続可能性の問題、及び、財政と経済成長の問題は、学者間・有識者間、あるいは政府部内でも議論が分かれているテーマだと認識しておりますので、本ブログではそこまで詳細の議論に踏み込むことは回避しました。そのことについて見解を出すことは、国の運営について見解を出すことに同義であり、このブログで行うことは適切ではないと考えたからです。

 なるべく色が出ないような記述を心がけたのですが、やはり感じられてしまったでしょうか。

 

 さて、他にも示唆に富むご指摘をいくつか頂きましたので、それをきっかけに頭の整理をさせてください。

税収増に繋がる教育への投資にまで反対する。

 おそらく、子供は将来の納税者という意味合いもあるため、教育に投資することで将来の税収増につながる、ということだと理解致しました。

 この話をフックにして、微妙にすれ違い答弁ぽくなりますが、私が学生時代にとある省庁(財務省っぽく聞こえると思いますが、財務省ではないです)の面接で聞いた話で印象に残っているものを紹介させて頂きますと、

 「金(税金)を使わずに効果の上がる政策を生み出すということは、国民の負担を伴わずにアイデアだけで国益に資することができるんだから、それが一番良い政策だ

 みたいな話です。

 これは今でも結構大事にしています。そんなうまくいくことなかなかないのですが、まぁ理想像みたいなものです。

 ですので、教育に限らず全ての分野に言えるのですが、皆様のご負担(税金)をなるだけ使わずに、成果が上がる政策を生み出すことができたら素晴らしいことだなとは思っています。

 

 ご指摘に戻りますと、財政を守ることだけを意識しすぎた結果、教育がおざなりになり、(この間、論理が微妙に飛躍しますが、ご容赦願います)将来の税収に影響が出る、という経路を辿るとすればそれは本末転倒ですので、その点はご指摘の趣旨はその通りだなと思います。

 

専門家集団とかジョークだろ。

 専門家とは到底言えないレベルなのに専門家集団などというのはジョークだろ、というご意見だと承知致しました。

 これはもうご指摘を踏まえてひたすら精進するしかないなぁ、と思っています。

 なお、「私たちは専門知識を持ってござい」というつもりではなくて、今の公務員制度は、選挙で選ばれない代わりに、専門知識を持った人間を試験で選抜する、という発想の上に成り立っていることを念頭に置いたものでした。

 下記のような法律の下に動いています。参考のため、引用しておきます。

 これは制度の話であって、「そんな制度があるのに、お前ら専門知識なんて全然ないじゃないか」というご批判に対しては、もう頑張るしかないです。

 

国家公務員法

第四十五条の二 
 
○2 採用試験の種類は、次に掲げるとおりとする。
一 総合職試験(前項第一号に掲げる官職への採用を目的とした競争試験をいう。)であつて、一定の範囲の知識、技術その他の能力(以下この項において「知識等」という。)を有する者として政令で定めるものごとに、受験者が同号に掲げる官職の属する職制上の段階の標準的な官職に係る標準職務遂行能力及び同号に掲げる官職についての適性を有するかどうかを判定することを目的として行うそれぞれの採用試験

 なんか、すげー読みづらい文章ですね。 

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

なるほど圧倒的現場の財務官僚感>“「予算を減らして税金を増やす」なんてことを言う政治家には投票したくないですよね?”予算を減らす方はそれなりに歓迎されてそうな気が。

2018/03/19 16:39

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 えーと、これは完全に私の説明不足、言葉の選び方の問題だったと思います。

 予算というのはこの場合「支出」という趣旨でした。

予算を減らす方はそれなりに歓迎されてそうな気が。

 というのはおそらく、「予算の額=税金の額」という前提を置いた上でのコメントだと思います。予算を減らすことは一般的には税金が減ることにつながりますので(小さな政府、というやつでしょうか)、それなりにどころではなく、かなり歓迎されると思います。

 実際、予算という言葉がそのような意味合いを持つシーンはありますので、これは、議論の前提を厳密に定義しなかった私の言葉足らずでした。

 

 私が念頭に置いていたのは、税金が一定で予算支出額が違うという選択肢を示された場合、どうでしょう、ということだったのです。

 

 この場合、数字を使った方がわかりやすいかもしれません。

 

A「税金は100万納めてください、そのうち50万を皆様のために使います」

B「税金は100万納めてください、そのうち100万を皆様のために使います」

 どちらの政治家を選びますか、ということです。

 

 直感的には、Bだと思います。

 

 

 Aって意味わからん、ということになりそうですが、これは別に50万を着服するというわけではなくて、残りの50万を既存の借金返済に充てるということをイメージしてください。過去の人が作った借金を返すために今期徴収した税金を充てる、ということです。

 

 ただし、せっかくですのでもう少し詰めて考えたいと思います。

 「今のタイミングで借金を返さないことが将来の増税につながる

 と予想する国民にとっては、AとBの選択は実は簡単ではありません。

 なお、このような期待(将来の予想みたいなものです)のことを経済学・財政学では「合理的期待」と呼んだりします。

 (じゃあそう考えない人間は非合理だって言いたいのか!ということではないです。実際、大学で初めてやった時は、合理的ってなんか不思議な単語を使うな、と思ったものです。そういう経済学・財政学での専門用語があるんだな、ぐらいに適当に捉えていただければよいかと。)

 

 ちなみに、「自分が死んだ後の増税でも、自分の孫とかひ孫に負担がいくわけで、それは自分の問題として考えんといかんな」と考える人までを経済学では仮定として置いたりします。

 はっきり言って、全国民がそんなことを考えるという仮定は無茶です。実際、この考え方は万能ではなく、疑義を唱える人は少なくありません。ただ、だからと言ってこのような強い仮定を置いて議論する学問には意味がない、ということになるわけではありません。

 この世の中には本当に無数の変数が存在しており、その全てを気にし始めると、一つ一つの変化が何にどのような影響を与えるのか、という点が見えづらくなりますので、あえてものすごく簡単なモデルを作成した上で、一つの変数を動かした時にそれがどのような結果をもたらすのか、ということを積み上げていっているわけです。

 

 現下の森友問題を議論する際も、論点があまりに多すぎ、それらが整理されないまま新しい情報が毎日どんどん出てくるため、一つ一つの論点を潰しきれていない、という印象を持ちます。

 公文書を書き換えるということは、それはもう本当に許されないことなので、それについては法令という確固たる判断基準に基づいて処理をする。それはそれとして公文書の問題が無かったとしてもそもそも政と官との関係はどうあるべきなんだろうか、国民全体の奉仕者たる国家公務員を上手く使うにはどのようなシステムが適切なのだろうか、というふうに、一つ一つ積み上げて議論していくことができれば、これほど生きた教材はなかなか無いだろうと思っているのですが、実際問題、時間が足らないこともありますし、難しいですよね。この「それはそれとして」の部分も、自分らの過ちを棚に上げてんじゃねーよ、という印象を持たれる方が多いと思いますので。そしてそれはごもっともな部分もあるわけですから。

 まぁ、余談でした。

 

 

>公務員試験受験をお考えの皆様

リカード=バローの等価定理みたいな話でした

本来は、公債発行or租税収入の話ですので、上記AorBの例は教科書的には微妙なのですが、今回は「予算を減らす」という言葉がわかりづらいというのがスタートでしたので、公債発行ではなく、予算額に差をつけた上で過去の債務を返済するかどうか、という例を作ってみました。

試験頑張ってくださいね

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

筆者も言及しているように言葉足らずは多々ありそうだけど、基本的にはよい記事では?みんなで考えてみんなで議論する基礎としてはよいと思う。よい落とし所を見つけるのは難しいけど。

2018/03/20 08:38

b.hatena.ne.jp

 

 コメントありがとうございます。

 いや本当に、言葉足らずな点ばかりで誤解を招きまくっております。

 ただ、職場ではこのような文章を書くことはあまりありませんので(読みづらい資料ばっかり作りやがって、という批判は真摯に受け止めます)、非常によい訓練の場になっています。

 よい記事かどうかというのは、これはもう努力していくしかないのですが、当ブログの基本的な考え方として、

 「私はこの点についてこう思うのでその旨お伝えします

 というスタンスではなくて

 「この点についてはこういう論点があります。みなさんどう考えますか

 という方向でやっていきたいので、皆さまが色々な場所で(ここのコメント欄でもいいいのですけれども)ご議論いただくお手伝いができれば、わざわざやる必要のないこんなブログをやっている意味が、少しはあるんじゃないかなと思っています。

 

 

 

以上10件でした

番外編として、面白いなーと思ったコメントに軽くコメント返しをさせていただければと思います。

  

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

わかりやすい。頭いい人の文章だ / しかしながら「こんなトイレ使うくらいなら壊して庭に穴掘って埋めるわ」というアウトドア派がいる事も知っておいて頂きたく(いたからなんだよという話はここでは割愛

2018/03/20 10:44

b.hatena.ne.jp

 

 アウトドア派www

 自然に還す、便器なんかには頼らん、ということですね。今後、常に念頭に置いておきます。

 ただ、国の話を考えると、やっぱり自然に還るのは厳しそうですねぇ。自給自足自衛みたいな感じでしょうか。ホッブズリヴァイアサン前夜的世界観ですね。

 キャンプとか、楽しいですよね。

 

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

喩えマン(ウーマン

2018/03/20 00:49

b.hatena.ne.jp

 

 そのご指摘は仰る通りでして(いやこれだけだとどういう趣旨かわからんのですが、なんとなくわかったつもり)、喩えを多用しすぎるとわけわからなくなって、策士策に溺れるみたいなことになりますんで、絶妙なところで止めるのがとても難しいです。

 トイレは正解だったんでしょうか。実際、お前は財務省なんかトイレみたいなものだって言いたいのか!と財務省の人たちから怒られるのかな、と5分ぐらい考えたりはしました。

 芸人さんとか、その辺の塩梅が上手いですよね。

  

【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】 - 若手キャリア官僚は今こんなことを考えています

熱中症になるかもしれないけどガラス張りにしよう。官邸も財務省も基本、情報は公開で特定の理由が無い限り非公開は無し。常時監視状態に置けば悪さもしないでしょう。

2018/03/20 00:49

b.hatena.ne.jp

 スケルトントイレにする、みたいなコメントも頂きましたが、仰る通り、そちらの方向に向かっていくのが全体の方向性としては絶対に正しいと思います。

 なんでこれをご紹介したくなったかと言いますと「熱中症になるかも」っていう表現が本当に絶妙だなぁと。

 「常時監視状態」というのは、もうメールも電話も全てリアルタイムで監視される、というのが究極系だと思うのですが、そこまでやってしまうと政府部内の自由な議論、あーだこーだ言いながら落とし所を探っていく作業がどこまでできるのかな、という不安は正直あります。

 もちろん、「一緒に悪さして私腹を肥やそうぜぐへへ」みたいな通話があったらそれを懲らしめる必要があるのは当然なのですが、「この補助金を全部無くしたらどうなるのか、とりあえず試算してみよう」みたいな議論を聞かれた方が「この補助金をなくすなんてとんでもない、検討するだけでも言語道断、国会で問いただせ!」みたいなことになっていくと、色々支障が出そうな気がするのです。

 ただ上記の想像はかなり極端な世界ですし、冒頭申し上げた通り、情報を公開していくという方向性は正しいと思いますので、どういうシステムにするのが一番良いのかな、というのは正直自分ではまだ答えを出せていませんし、考えていきたいと思っています。

 行政組織に対する国民の信頼が完全に0になったら、常時監視の世界が待っているのかもしれませんし。

 

 

 

やはり、記事を書いてそれっきりですと、どうしても齟齬が生じますね。

どこまでできるのかわかりませんが、コメントをお返しするところからが本番なんじゃないかという気もしてきました。インタラクティブなブログ運営。

 

ただし、ブログで引用されるの嫌だからコメントしたくないわ、ということになるとそれはそれで違う気もするので、この形式でよかったのかは随時検証したいと思います。当方、ブログの運営はど素人ですので、そういったことも含めて色々ご意見いただけるととても嬉しいです。

 

 

今回はこんなところで失礼します。

 

Twitterやってます。

twitter.com

 

<おことわり>

 このブログは私が所属する組織の見解を示すものではなく、あくまで個人の見解に基づくものであります。

 また正確性を一義的な目的とはしていないため、事実であるかどうかの裏づけを得ていない情報に基づく発信や不確かな内容の発信が含まれる可能性があります。

(参考:総務省 『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たって』 H25.6.28)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf